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大学院浪人をしていた22歳の頃。  



しろって言ってる時しないで 働けって時になって勉強ってどういうことだぁ~~




と 両親に大学院進学を反対されていたワタシは 学費を貯めるために仕事をしてみた。



大手出版社の派遣だったんだけど そういうとこには少し変わったバイトがたくさん集まるようにできていた 笑



22歳 大学院浪人してる私。


22歳 W大の二部に通いながら女優目指してる大学生。


22歳 映画監督になるための修業してるフリーター。


25歳 大検受けるために勉強してる 元不登校高校生。 すんげーーお嬢様学校中退。





・・・・そこらへんのメンツで常にランチ 飲み会をしては集いあい 



舞台があるって言えばチケット買って協力したり  撮影があるっていえば応援したりしあっていた。




一年後にワタシは大学院に行き その職場を辞めてしまったので 付き合いは薄くなったけれど



女優志望の女子とは 何年か付き合った。 旅行に行ったりするほど仲が良かった。




一緒に 文学座や有名劇団の所在地を探し 見学したり入団テスト受けるための下見とかもした。



彼女は 無名の劇団に入って修業をした。 大きなところは コトゴトク落ちたから。



で ワタシが大学院を途中で辞めて 物書きになりたいな~って言いながら 何をしていいかわからなくって



色んなバイトをしてみたり 恋愛を繰り返してながら これは全部いつかのための修業さ って



自分に言い聞かせていた20代の終わり。 彼女から一通のはがきが来た。




長年付き合っていたエリート彼氏と結婚するっていう 豪華結婚式の招待状だった。 




離れていても。しょっちゅう会わなくっても。同志だって勝手に思っていたワタシは



なんだか意味もなく すごくショックを受けた。




早稲田にあった彼女の風呂なしアパート。 大家さんの二階の一間。 何十回泊まったろう。



バイトが終って劇団探し回って 安い赤ちょうちんで一杯飲んで 彼女の演劇論聞いて


憧れの作家や俳優の所縁の店や土地を探し回利ながら過ごした たくさんの時間。 



ワタシは 彼女のくるくる動くくせに可愛らしくなく 裏の気持ちも見透かしていそうな瞳が大好きだった。



この瞳を持った人間が 女優以外なにになるっていうんだい って本気で思っていた。








あれから20年近くが過ぎ 連絡も途絶え どこで何をしてるかも知らない関係になった。



ただ 時々 彼女を探している。 再会があると どこかで信じている。



志高く生きてるに違いない。 そう思う。


夢の形が変わっても きっと 何かに全力で向かってるだろう。 あの見開いた瞳で。



ワタシはあれから 色んなことがあったけど 不思議なもので おんなじ夢の前でもじもじしてるよ。



ワタシが夢の前に舞い戻ってしまったように 彼女も舞い戻ってやしないかと 期待してるのだろう 笑




本物の女優になりに。