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こちらの 続編となっとります 決めた心は沖縄に 1
そういえば この数日 よく寝てなかったな と思い出した途端
強烈な睡魔がむすびを襲った。
2年付き合った男と別れる覚悟を決めるために なけなしのお金を払い出し
ありもしない有給を勝手に使い 背伸びしてるどころか 人生革命をしてる。
その 一大事の初夜に まさか 缶ビール一本で爆睡するなんて・・・
そんな かっこ悪い話だけは 避けたい と想いながら 気づいたら寝ていた。
目が覚めたら 朝の6時30分。
目覚ましもないのに いつもの時間に目が覚めていたことも 惨めさに輪をかけた。
ホテルの朝食バイキングに行くのも 億劫だった。
ドラマみたいに 突然 お金持ちのおじいさんが ワタシを探しにくるはずもない。
どっかのハンサム御曹司が うっかりワタシの庶民的なとこに惚れて
この苦境から 逆転の極楽へと 誘ってくれるはずもない。
ホテルの朝食を一人でとってることを気にして このホテルの若社長が
ワタシを訪ねて 心配してくれて そこから ラブストーリーが展開する こともない。
せいぜい 朝食担当のおばちゃんが あらら 寂しい女だねって 2秒くらい心配して
後は 誰も気にもしてない それだけのことだ と 思う。
『寝よう』 むすびは 寝ることにした。
『今のワタシに必要なものは 睡眠だ。』
そう思いながら 心が携帯に引寄せられる。 携帯には 磁力があるのかもしれない。
城所が 心配して探してるかもしれない。ごめんと 謝ろうとしてるのかもしれない。
これから ドラマティックな展開があるのかも。。。と数秒間 諦めきれぬ想いが勝つけれど
寝よう と思った。 思いっきり寝て 目が覚めたら 海へ行って 絵を描こう。
絵を描いていたら 自分の弱すぎる 何かが変われるんだと 心から信じられる。
海と空だけ 描いてみたい。
その 単純な美しさを シンプルに描けたら 自分の中の大事なモノを
もう一度 大事に思えるのかもしれない。
城所に愛されたくて 捨ててしまったナニカ。
城所を許したくて 見ないようにしてしまった ナニカ。
城所をふさわしくなろうと 必死になって 見過ごして来た ナニカ。
上手く言葉に紡げないけれど むすびは 心の中に 置き去りにしてきてしまった
自分にとって大事な心の細胞に 栄養を与えたいのだ と目を閉じた。
目が覚めたら もっと 自分を愛せるようになるかもしれない。
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若い頃って 肉体も心もずっと 今のまま数十年と時間が過ぎると
信じていたワタシ。 若い時代を大事にした人の人生 きっと 豊かだと思う。