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昨日の続きです。 リンクを貼ってないので 本日初来店の方は 昨日のからどぞーー
母親になった女性の 深い愛の物語 を書いているつもりです。
その晩 珍しく夫の友波浩輔が 千奈美の身体を求めてきた。
勤勉な夫が 平日に欲望を顕わにするのは 珍しいことだった。
『どうしたの? 転勤が決まって ナーバスにでもなった?』
千奈美が 手を解いて 受け入れない態度を示しているのに まだしがみついてくる。
『わからないけど・・・無性に千奈美とくっついていたい気分なんだ。』
浩輔がこうして 剥き出しの心を言葉にしてみても 艶っぽさは流れ出ない。
千奈美も自分の中にある 官能の花芯に蜜を垂らそうという気に ならなかった。
中途半端に性欲も 身体も 心も 時間も なにもかも
家庭を守るという 責務だけに 向けてくれてれば それでいい。
マリアを産んだとき性欲も情事への執着も 胎盤と一緒に 全て出し切ったというのに。
女の悦びは もうすっかり味わいつくしたのだ。
これからの私に必要なのは この娘の母として誇り高く暮らすことなんだと
千奈美は心の礎石に刻み付た文字を 改めて読み上げたいほどだった。
『くっついてるだけだよ。疲れてるんだし。それに見知らぬ土地で 妊婦なんてやだ。』
浩輔が 千奈美に無理強いをしたことなど 一度もない。
それどころか 7つ年上にもかかわらず 千奈美の言いつけを守りたいようであった。
頷くと さりげなく乳房に手を当てながら 寝息を立てた。
N市。
笠原東吾。
友波千奈美が まだ黒田千奈美だった千奈美の 人生のほとんどを作った男。
女としてだけ生きた 彼との8年を久しぶりに思い起させられて 千奈美の頭は
すっかりタイムスリップしてしまった。
本日もこちら おねがいしておりますです。
沖縄から お願いしておりますです ははは めんそーーーーーれ
今日は イルカと遊ぶ予定の日かなーーー??? どうだったかな???