ブログネタ:付き合ってる人のために努力したこと
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友波千奈美が作ろうとしているのは 結婚6年目のアニバーサリーケーキ。
幼稚園から帰ってきてから ずっとご機嫌な娘のマリアに 生クリームを見せると
そのご機嫌ぶりは 興奮に変わった。
『あげるわけないでしょーー ママが。』
4歳になったばかりのマリアは 女の子らしく 甘いものが大好きだ。
『けちーーー
いぢわるーーーー
でも好きーーー
』



千奈美は ああ幸せ と天井を眺めて 目を閉じた。
この幸せを噛み締めるために あの過去が存在するのだと 確信が持てる。
それほどまでに 千奈美は幸せだった。
マリアのために生きる自分。
マリアのために見つめる未来。
それらは 全て希望に輝き 自分の存在価値を確かめられる。
その記念すべき夕飯時に 夫の友波浩輔が 転勤の辞令をうけそうだと 言い出した。
『N市。らしいんだよなーーー。』
N市? 笠原東吾が生まれ育った あのN市?
千奈美は 6年間必死で築き上げてきた 白亜の城に 真っ赤なペンキをかけられた様な
無念さに襲われた。 ペンキをかけたのは 誰なんだろう?
運命の神様? それとも 愛の女神 アフロディーテの呪い?
千奈美は黙ってマリアの頭を撫で 大丈夫。 私はここにいる。と胸の中で呟いた。
その晩 マリアを寝かしつけて リビングに戻ると 浩輔がネットでN市を調べていた。
『生活するのに 何が一番優先? 買い物? 間取り?』
この人は 本物の優しさと愛情を知っている男だと思う。
だけど勘っていうのは 鋭くなることがないのね。子供と4年も暮らしてるのに。
千奈美は 何度も訪れたことのあるN市の風景を思い出していた。
『小児科と耳鼻科よ。マリアは 中耳炎を持ってるし 夜中に熱が出やすい子だから。』
笠原が仕事の関係でN市を訪問するとき よく一緒に出かけていた。
けれど 結婚も出産も 考えたことがなかったから病院がどこにあるかなど
意識したこともなかったな と自分のライフスタイルの変化に ちょっと感動した。
覚えたのは 高級ホテルのある場所と 美味しいランチを食べさせる和食屋。
買い物をするブティックと エステティックサロンだけだった。
もし 本当にN市に住むんだとしたら もっとも縁がなさそうな場所ばっかりだわ。
そう思ったが ちっとも未練はなかったし むしろ 地に足が着いている気がして
誇らしげに背筋を伸ばした。
今日から おいら 沖縄でーーーーす。
予約更新でーーーす。
モデルになってくれた 大好きなあの人へ。 もちろん私の想像と創作だからね 笑
描きたいのは 『母性の純潔さ』 みたいなことなので エロエロには なれませーーーん 笑
ってか エロエロの書き方 わっかりませーーーーーん 笑