シコタンハコベ(色丹繁縷)【花調べ】 | mi-gu-me73のブログ

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花  調  べ

 

シコタンハコベ(色丹繁縷)

別名がネムロハコベナギハコベ

 

 

シコタンハコベ、2015年7月

 

シコタンハコベ(色丹繁縷、学名:Stellaria ruscifolia Willd. ex D.F.K.Schltdl.[1])は、ナデシコ科ハコベ属分類される多年草の1[2][3][4][5][6][7][8]。別名がネムロハコベ[2][4][5][7]ナギハコベ[6]種小名ruscifoliaナギイカダ属のようなを意味する[6][8]和名は最初に色丹島で採集されたことに由来する[3][8]

 

特徴

横にはう地下茎から多数のが株状で直立し[6]、高さ5-20 cm[3]。全体に無毛で平滑[6][8]、灰白色を帯び、茎や葉に細かな腺点がある[2]。葉は帯白緑色で対生[3]、やや厚く、長さ0.7-2.5 cm、幅0.3-1 cmの卵形-卵状披針形で[2]先は尖り基部は円形-心形[5]、基部は茎を抱き、質はかたく[3]、毛はない[4]イワツメクサよりも葉の幅が広い[7]

 

多数の茎が株状で直立する

葉は対生し、卵形-卵状披針形で先は尖る

 

は単性で集散花序にならず[4]、頂生または腋生し[5]直径約1.5 cm、花弁は5個、長さ0.7-1 cmで片の2倍の長さ、深く2裂し[2][3]、白色[5]花柄は長さ4-6 cmでで花は上を向く[5]雄しべはふつう10個、は紅色[3]で新鮮な花は赤く美しい[4]。萼片は5個[3]花柱は3-4個[5]。花期は7-8月[2][3][4][5][7]蒴果は卵形[2]、萼とほぼ同長[5]種子は腎円形、周辺に乳状突起があり、径約1 mm[5]染色体数は2n=26(2倍体)、ca.50(異数体)[4]

 

花弁は5個で深く2裂し、雄しべは10個、葯は紅色

花弁は萼片の2倍の長さ

蒴果は卵形、萼とほぼ同長

 

分布と成育環境

東北アジア(オホーツク、アムールカムチャツカ樺太千島列島[5]日本[2][4]寒帯から亜寒帯に分布する[8]基準標本シベリア東部のもの[2][4]

 

日本では、北海道利尻島知床半島根室地方阿寒山系[4]ニセイカウシュッペ山富良野岳羊蹄山)、本州日光連山浅間山飛騨山脈八ヶ岳赤石山脈[4])に分布する[2][3]田中澄江による花の百名山新・花の百名山利尻山を代表する花として紹介されている[9][10]

 

海岸[4]亜高山帯から高山帯にかけての砂礫地、岩壁[3][5]に生育する[2]

 

高山帯の崖付近の砂礫地に生育するシコタンハコベ、左端にイワベンケイ

 

利用

山野草として園芸されている。

 

種の保全状況評価

日本では環境省によるレッドリストで絶滅危惧II類の指定を受けていて[11]、以下の都道府県のレッドリストで指定を受けている。