土方さんのお話。現パロです。
お名前は霞月さんにお借りしました!
ありがとうございます!(*^▽^*)
キャラ崩壊注意。
それでも良ければぜひ。
今日はお休み。
さっきまで降っていた雨も治まったみたい。
最近の蒸し暑かった日も今日だけはお休みのようで、
雨の匂いが混じるひやりとした風が心地いい。
これからトシさんとお家デート。
「まだ降るかな~。ま、大丈夫だよね」
まだどんよりとした雲を見上げながら呟く。
元々傘を差すのがキライな私。
浮き足立つ気分はそのままに傘を持たず家を出た。
「あー…」
駅に着いて改札を出た私。
目の前にはザーザー降りの雨が広がる。
『まぁ、トシさん家、駅から近いし大丈夫だよね』
私は傘の波を避けながら走り始めた。
マンションのエレベータに乗り込むと鏡に映し出された自分の姿。
『…これは…怒られちゃうな…』
髪から滴る雫に苦笑いした。
インターフォンを押せば開けられたドア。
私を見た途端にトシさんの眉間に皺が寄る。
「…ったく。入れ。今タオル持って来る」
「すみません…」
玄関で待っているとタオルを持ってきてくれたトシさんがふわりと頭にタオルを被せてくれる。
頭を拭こうとしたら先にタオル越しに伝わるトシさんの大きな手。
「拭いてやる」
「あ…、うん」
「びしょびしょじゃねぇか。電話もメルも無視しやがって」
「え…。ごめんなさい。駅から走ってきたから気付かなかった」
私の言葉を聞いて、大きな溜め息を吐くトシさん。
「どうせそんなこったろうと思ったよ。昨日も雨降ってたら迎えに行くって言っただろうが」
「…でも、駅からは近いし。トシさん折角のお休みだから…」
「馬鹿。折角の休みだからお前のために何かしてやりたいんだよ」
「…」
その言葉と向けられた笑みに胸をぎゅっと掴まれた感覚。
顔に熱が集まるのを感じた。
「照れんな、霞月」
そんな私を見て、口角を上げたトシさん。
タオル越しに私の頬を包んで、その薄い唇が近づいてきた。
そっと目を閉じれば顔中に降り注いできたキス。
リップ音と共にトシの優しさが伝わってくるようで。
「…続きは後だな。風邪ひくぞ。先にシャワー浴びて来い。お前の服、出しといてやるから」
「うん、ありがと」
少し熱めのシャワーを浴びて、浴室を出て着替える。
髪からはトシさんと同じシャンプーの匂いがして何だかくすぐったく思えた。
「温まったか?」
「うん、ありがとね」
「紅茶いれてやるから、ソファーに座ってろ」
「わかった」
黒皮のソファーに座れば程よく身体が沈む。
少しすれば紅茶のいい香りが鼻を掠めた。
「ほら、飲めよ」
「ありがと」
少し熱めの紅茶を流し込む。
温かさが身体に伝わって心地いい。
「…おいし」
安堵したかのような溜め息が聞こえて、トシさんが隣に座ってソファが沈む。
「もう濡れてくるなよ。風邪ひいたらどうすんだ。コンビニで傘くらい買えるだろ」
「だって早くトシさんに会いたかったし。でも心配かけてごめんね。」
「…まぁ、看病くらいはしてやるよ」
一瞬、トシさんの眉が上がったけど、柔らかく口元を緩めてポンポンと頭を撫でられた。
…何だかんだで、トシさんは優しい。
「トシさんて私に甘いよね」
「冷たくしてほしいのか?」
「…やだ」
「まぁ、霞月に甘いのは惚れてるからだな」
「…」
「顔が赤いぞ」
「…わざと言ったでしょ」
紅茶を飲みながら、してやったり顔をするトシさんを睨みつける。
私の顔を見て、目を細めて口角を上げる彼。
「さぁな」
「もう…。…あ、もうすぐお昼だけど何食べたい?作るよ」
「まぁ…昼の前に…」
私の飲んでいた紅茶のティーカップを手に取って、そっとローテーブルに置く。
「な?」
覗きこまれたその瞳に私は笑みが零れて小さく頷く。
どちらともなく重なる唇。
優しく互いを確かめるように唇を食んでは舌を絡ませる。
視線も絡ませながら、ソファに沈んでいく私たち。
「霞月…」
「ん…」
「…愛してる」
「私も愛してるよ、トシさん」
二人の甘い吐息は雨音に溶けていく。
fin.
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昨日は『君の名を呼ぶ』アップできなくてすみませんでした;
今日も無理かもm(_ _ )m
このお話に関してはまた別記事で色々書きたいと思います。
くっそー、昨日は大雨だったのに、今日は快晴すぎるぜw
みふゆ