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今回、後半に大人表現がありますので、
18歳未満の方、そういう表現が苦手な方は後半はお避けください。
でもフォレスト行きまでのレベルではない…はずw
もう最近感覚が…w
これはフォレストでしょって思った方はお知らせ下さい。
いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。
かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。
組長になった冴は毎日が慌しく過ぎていた。
『組長ってこんなに忙しかったんだ』
身体がいくつあっても足りないと思う。
「…。総司とか平助とか左之さんとか新八さんとか、全っ然忙しそうじゃなかったけど…。特に総司」
近藤から頼まれた用件を済ませ、自室に戻る冴は
廊下を歩きながらブツブツと呟いていた。
「どうした、忠司」
前から来た斎藤が表情を見て問いかける。
「ね。働かない幹部のしわ寄せが、真面目な幹部に来てるって事?」
「…否定はしないな」
斎藤は口元に笑みを浮かべる。
「怒ってきていいかな?」
「忠司の言うことなら聞くかもしれん」
眉間に皺を寄せ、口を尖らせる冴に、
笑みを浮かべたまま、目を伏せた斎藤。
「何か、幹部になって近藤さんや土方さんの苦労が
ようやく身に染みて分かってきた」
小さな溜め息を吐く。
「それはいいことだな」
冴は斎藤の手元にある書類に目を落とした。
「その書類、土方さんに頼まれたの?何か手伝うことある?」
書類を覗きこむ。
「忠司、無理をして身体を壊すなよ」
前髪から覗く目が優しい色を落としていた。
「ありがと。一は優しいね」
顔を上げ、近距離で口元に笑みを浮かべる冴。
「…」
「…一、どうかした?私の顔に何かついてる?」
「…っ!ぃや、何もない。気にするな」
目を逸らした斎藤がコホンと一つ息を吐く。
「忠司、もうすぐ稽古の時間になる」
「そっかぁ。もうそんな時間か。いかなきゃね」
一つ短く息を吐き、気を引き締める。
「じゃあまた後で」
「ああ」
自室に戻った斎藤は障子戸を閉め、込み上げた想いを吐き出すように
一つ大きな溜め息を吐いた。
斎藤と別れ、廊下を進んでいると賑やかな声が聞こえてきた。
庭の隅に視線を向ければ、沖田と近所の子供達が一緒に遊んでいる。
『総司…。無邪気な顔して。…一番組組長の顔は何処へやら』
小さく溜め息を吐きつつも、笑顔で少しの間見守る冴。
「総司ー!」
「うん?」
呼びかけられると直ぐに冴の方に向く沖田。
「もうすぐ稽古の時間だよー」
「ああ、そうだっけ。じゃあ皆またね」
手を振りながら子供達を見送る。
「今日の稽古は総司が担当の日でしょ?」
「そっか」
並んで廊下を歩き出す二人。
「ねぇ、私の顔に何かついてる?」
上目遣いで沖田に尋ねる。
「何で?何にもついてないけど」
冴の問いに顔を覗きこむ。
「そっか。ならいいや。さっき一に顔をじっと見られたから」
「へぇ?」
沖田が眉を上げ、口角を上げた。
「…冴。無理してない?」
「ありがと。大丈夫だよ」
沖田の言葉に笑みを浮かべる冴。
「もっと気楽にしなよ」
「誰かさんがサボらないと私の負担も少なくなると思うんだけど」
上目遣いで沖田の顔を覗き込む。
「それは、無理かな」
笑いかける沖田に、眉根を寄せながらも笑う冴。
「じゃあ、後でね」
「…冴」
冴の腕を引き、自室に連れ込む。
「ちょ、ちょっと待って、総司。もうすぐ稽古だし。稽古着着替えなきゃ」
「待てない」
冴を抱き寄せ、耳縁に舌を沿わせる。
「…っ!総司!」
逃れようと身を捩りながら胸を叩く。
「…冴が欲しい」
逃すまいときつく抱き寄せ、耳元で囁く。
「…総司、ずるい」
途端に顔を赤らめる冴。
「何が?」
クスリと笑う沖田。
「総司、お願い。せめて稽古の後にして?」
「何で?」
冴の言葉に眉を上げる。
「…私が稽古出来なくなっちゃうから」
眉を寄せて懇願する冴。
「それも僕には見ものなんだけどな」
嬉しそうにクスクスと笑う。
「組長がろくに稽古もつけれないんじゃ示しがつかないでしょ?」
「じゃあ、コレどうしたらいいと思う?」
冴の身体に硬くなった自身を押し付ける。
「…!!」
眉根を更に寄せて、上目遣いで沖田を見る。
「冴、くわえて」
沖田の言葉に小さく息を吐く冴。
沖田は冴の口を塞ぎ、舌を絡める。
「お願い」
冴は小さく頷いた。
取り出された反りあがった沖田の自身を見て、冴は膝立ちになる。
既に沖田の自身は先走りにより、先端から雫が溢れ、小さな光を反射していた。
根元を手で包み込んで、頬を染めた冴は丁寧に舌で舐め上げ、くわえていく。
障子戸を閉めているとはいえ、昼の光に映し出されるその光景は
欲情を煽るには充分だった。
冴の行為により部屋に水を含んだ音が広がっていく。
時折、冴の視線と絡まれば、沖田の自身は一段硬さを増す。
冴も沖田と視線を交わらせれば身体の中が渦巻く感覚に襲われる。
沖田は高まる欲を抑えるように静かに息を吐き出した。
「ああ、厭らしいコだね、冴。稽古の前にそんなことしちゃって」
沖田の言葉に冴は少し動きを早め、握る力を少し強めた。
「っ…!…はぁ…誰にそんなこと教えてもらったんだろうね」
「こんなこと、総司にしかしないから」
音を立てて口を自身から離し、少し怒ったような口調で沖田を見上げる冴。
「ごめん、冴。わかってる…。早くくわえて…離さないで」
再び自身をくわえた冴の髪を手で梳りながら、頭を緩く抱える。
「はぁ…」と息を逃しながら、ゆるゆると腰を振り出す沖田。
冴の行為を見つめていると再び冴と視線が絡まる。
「っつ…!」
途端に高まる精吐感。
冴の口内奥を目指し、腰を振る速さも上がる。
「冴、出すよっ…!全部、飲んで…っ!…ぅ…っ!」
冴の口内奥に自身を注ぎ込んだ。
冴は眉根を寄せながらも、喉をコクリと鳴らし全てを飲み干した。
沖田は座り込み、冴を抱き寄せる。
軽く乱れた二人の呼吸が部屋に広がる。
「さあ、次は冴だね?」
口角を上げる沖田。
「へ?ちょ、ちょっと待って!」
緩やかに畳みに押し倒される冴。
「だって冴も気持ちよくなりたいでしょ?」
「だから…っ!」
うっすらと笑みを浮かべた沖田に冴が訴えようとしたその時。
「総司。忠司を知らないか」
斎藤が廊下から障子戸越しに声を投げた。
「一君?今ここに…」
沖田が応えようとし、顔を真っ赤にした冴が沖田の袖を掴み、首を横に振った。
「…いないけど?」
斎藤に言葉を投げて、沖田は冴の口を塞いで舌を割り込ませる。
「…っ!!」
沖田はわざと音を立てるように冴の口内を貪る。
冴の胸元に手を滑り込ませ、ゆっくりと撫で回し硬くなる頂点を指腹で撫でる。
『今開けられたら…っ!』
沖田に抵抗しようとする自分と、沖田から伝えられる気持ちよさを更に求めようとする自分。
冴は身体を襲う疼きに飲み込まれそうになるのを必死で繋ぎとめる。
「そうか。稽古前に頼みたいことがあったんだが…また探すか。すまなかった」
斎藤は呟き、立ち去った。
立ち去った足音が遠くになったのを確認して、
沖田が音を立てて冴を解放する。
「もう…。何するの…」
息を整えながら、眉根を寄せる冴。
「駄目だった?」
「駄目でしょ」
口角を上げる沖田を睨みつける。
沖田が再び冴に口付けようとするも、冴の手がその口を塞ぐ。
「だぁめ」
「…何で?このまましないの?」
「止まらなくなるから」
「そんな焦らすようなこと、何処で教わったの?」
「…誰かさんしかいないと思いますけど?」
冴は上体を起こしながら乱れた着物を整える。
「さあ、総司も稽古着に着替えて?」
一緒の部屋にいた頃のように沖田の稽古着を出して、手渡す。
その様を見て沖田は目を細める。
「最近『忠司くん』は忙しいし、皆に頼られてるからね」
どこか切なげな目をした沖田に冴は胸が少し締め付けられた。
「我慢…してくれてるの?」
「前よりはね」
「…沖田さん?その忠司くんからお願いがあるんですが」
「ん?」
「…稽古終わりに来ていいですか?」
「どうぞ?」
クスクスと笑いあう二人。
沖田は冴の額に口付けを落とした。
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20話まで来れました。
いつも読んでくださってありがとうございます!!!m(__)m
みふゆ