薄桜鬼・妄想小説【月に捧ぐ】第13話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

小説設定はこちらをご覧下さい→



第1話はこちら→







いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。



かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。
















夜空に浮かぶ三日月を眺める風間。

綺月は風間をじっと見つめていた。


『…端整なお顔立ち』



「…お前、いつぞやにこの場所で三日月を愛でていなかったか」

三日月を見つめたまま、綺月に問う。


「…月を愛でるのは好きですので…いつかはわかりませんが、愛でていたかもしれません」



「貴方は…」

「風間千景。薩摩側の者だ」

綺月を見やる。


『紅い瞳…』

「…不思議な方。人とは違う何かをお持ちみたい…」

その言葉に眉を上げる風間。



風間の指が綺月の顎を持ち上げる。

「土方の女か…」




音もなく部屋に入ってくる人影。


「綺月さん、早くこちらへ」

「…貴方は確か…」

「新撰組監察方の山崎と申します」


「無粋な奴め…」

風間はそう言うなり、山崎が手を引くより早く綺月を抱き寄せた。


「山崎とやら…。交換条件だ。新撰組に囚われている我妻をここに差し出せ。
さすればこの綺月を返してやろう」

低い声が部屋を包む。


「…」

黙る山崎。


その様を楽しむように見ている風間。




暫しの沈黙を破ったのは綺月だった。


「風間様?風間様も月を愛でるのはお好きですか?」

風間を上目遣いで顔を覗く。

「……ああ」

「ではお銚子1本を持って参ります。奥方様には敵いませんが、私に酌させて頂けないでしょうか?」

綺月の言葉を鼻で笑う風間。


「…行ってこい」

「お待ち下さいね」

風間にふわりと笑い、山崎の手をひいて部屋を出る。



「綺月さん、このまま逃げてください!」
声を圧し殺して綺月に訴える。


「いいえ、逃げませんよ。あの方とお約束しましたから」

「何をおっしゃいますか!私は副長に貴方にもし何かあったら助けるように命令を受けています。あの男は…」

切れ長の目が綺月に訴えるも、言葉を遮る綺月。

「山崎様、真面目な方なのですね。その気持ちだけで嬉しいです。
私なら大丈夫ですから」

口元に笑みを浮かべる。


「出来ません!風間と二人きりなど…」

「…ではまたお部屋で待機しておいて頂けますか?」

山崎は口をつぐんだが、綺月を再び見据える。


「…わかりました。何かあればすぐに伝えて下さい」

山崎にふわりと微笑み、踵を返して廊下を歩いていった。




『…副長も大変な方を好いたもんだ』

軽く溜め息を吐いて、綺月の後ろ姿を見送った。






「…遅かったな」

「申し訳ありません」
口元に笑みを浮かべながら軽く頭を下げる。


「…逃げなかったのだな」

「先程の山崎様への交換条件も本気ではなかったじゃないですか」

「…」

口角を上げる風間。


「呑まれますか?」

「ああ」

猪口を渡し、酌をする。


「月見酒か…」

月を見上げて酒を煽る。


「…土方はそんなにいい男か」

「はい…、私には勿体ないくらいの方です」

綺月の応えに鼻で笑う風間。


「今お前を滅茶苦茶にしたら、あの土方も怒り狂うだろうな」

「…ご興味ないことを口にされるのがお好きなんですね?」

くすりと笑う綺月。



「…何故そう思う」

「奥方様にしかご興味ないんでしょう?」

口元に笑みを浮かべ、風間の顔を覗き込む。


「…食えない女だな。奴もお前に振り回されているのであろう?」

「私にはわかりかねます」

ふわりと風間に微笑む綺月。

綺月を見つめた後、また三日月を眺める風間。


「…綺月か。いい名を貰ったな」



スッと立ち上がり、綺月を見下ろす。


「…美味い酒だった、綺月。また相手しろ」

「今日はありがとうございました」

綺月は頭を下げ、風間は部屋を出ていった。




一つ息を吐き、名を呼ぶ。


「…山崎様?」

「…はい」
部屋に訪れる山崎。


「千鶴さんは?」

「先程、別の者と共に屯所に向かいました」

「そう、良かった」
そっと微笑む。


「風間とは何を」

「見ていらっしゃったのでしょう?酌をしただけですよ。ご安心ください。
土方様にも伝えて下さいな」

「…はい」

「私はもうあの席には戻りません。山崎様もお戻りになられては?」

「わかりました。ご協力感謝します」

綺月は山崎に微笑み、部屋を出た。



佇む山崎。

『風間と綺月さんのこと…伝えようが伝えまいが遅かれ早かれ副長の耳に入って…怒号が響き渡るな』

山崎は小さく溜め息を吐いて闇に姿を消した。





翌日、綺月の元を訪れた土方。


小言の一つでも言ってやろうと意気込んで行ったが、

昨夜の出来事を嬉々として話す綺月に

その意気込みは一蹴され、目を伏せ大きな溜め息を吐いた。



「…どうかされました?」

「…これが惚れた弱味ってヤツかと思ってよ」

土方を見て、にこにこと笑う綺月がいた。







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へっへっへ。←怪しい。


正解はちー様でした★


ザッキも出ちゃったw




皆さんのコメントで「出てくるキャストが豪華~」と言われたので、


「はて?(・∀・)」

と思い返せば。



そうですね。。。

前回の「白雨の恋」って平ちゃん以外薄桜鬼攻略キャラ出てきてないもんねwww


ああ、そうか。。。豪華だ。。。と

ようやくわかったみふゆでしたww





みふゆ