薄桜鬼・妄想小説【月に捧ぐ】第11話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

小説設定はこちらをご覧下さい→


第1話はこちら→




エリョ要素を含む内容となります。


苦手な方や18歳未満の方はお戻りください。







いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。



かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。

















10日ばかり過ぎた頃、

綺月の元に土方から文が届けられる。


文にはただ一句



「新月や 姿見えぬも 綺月哉」



と書かれていた。


綺月は自分を思って書いてくれたと思うと、途端に胸が熱くなり
文を抱き締めポロポロと涙が零れた。









翌日、土方がやって来た。


部屋の戸を閉めるなり、土方の胸に飛び込む綺月。

土方もそれに応え、きつく抱き締める。


「申し訳…ございませんでした…」

土方を見上げて謝る。


零れる涙を指で掬う土方。



「…俺も頭じゃわかってるし、あん時だってわかってはいたんだ。
わかっていたのにどうしようもなかった。すまなかった。
俺はガキだな」

小さく溜め息を吐く。

「いえ、私の方が…」
小さく首を横に振る。

「…俺が惚れた女はとんでもなく肝が据わった女だったみてぇだな」

少し眉根に皺を寄せつつも優しく笑いかける。


「可愛くありませんね?」

「惚れる女はお前だけで充分だ。身がもたねぇよ」

軽く笑う土方。


「…誰に抱かれようとも身心全て土方様のものです」

土方を見つめる。

「ほんとはすぐにでも身請けしたいくらいだが…すまない」

「…これ以上貴方を苦しめるなら私とは…」

ぐっと土方の着物を握る。


「間違っても馬鹿なこと言うんじゃねーぞ」

低く厳しい声が身体を貫く。

「…」

力強く抱き締められる。



「心だけでもずっと俺の傍にいろ。
今この瞬間は身も心も俺だけのもんだろ?」

耳元で囁かれた声は哀しみを携えていた。


「…はい」

「…しばらく会えなくて足りてねーんだ。埋め合わせしてくれ」

貪るように唇を奪われる。


「はい…」

「…あと…名を呼んでくれ。様はガラじゃねーな」

「…歳三さん?」

「ああ…それでいい」





絡み合う舌と舌。


指と指。


混じる互いの汗。


吐息と吐息。


互いを求める熱と熱。


名を呼びあう声と声。



箍が外れたように求める二人がそこにいた。





何度目かに訪れた綺月の果てを前に、

土方は突然摩擦を止め、自身を綺月の蜜処から抜いた。


「…!?」
綺月の桜色に染まる身体が小刻みに痙攣する。



「…俺が欲しいって…懇願しろ」


「…」


呼吸の荒い二人が見つめあう。


「…私が…身も心も…お慕いしているのは…歳三さん…貴方だけです…」

「私を無茶苦茶に…好き勝手にしていいのも…歳三さんだけ…」

すっと上げた両の手で土方の頬を包む。


「他の男が入る隙のないくらい…私を貴方で…いっぱいにしてください…」

「…いい女だな…綺月」
綺月を見つめて目を細める。

「抱いても抱いても足りねーよ…っ!」

綺月の痙攣する蜜処に自身を捩じ込む。

「やぁあああ…!!」

再びの土方の自身の摩擦が起こす快楽に身を捩る綺月。



「愛してる、綺月…。何度でもイかしてやる」

「私も貴方だけを愛してます…」


二人は飽くことなく貪りあい、
ひとつに融けていく。






二人は横たわり、土方は綺月を緩く抱いていた。

綺月は土方の腕に頭を預け、
目を閉じている土方の顔をずっと見つめていた。


「…何だ」

「…素敵な句をありがとうございました」
目を細めて口元に笑みを浮かべる。

「…総司に言うんじゃねぇぞ。
あいつはすぐ俺を馬鹿にしやがる」

「こんなに素敵なのに?
それに沖田さんはこちらには見えられませんよ」
クスリと笑う。

「わかんねぇだろ」
怪訝そうな声。

「でも本当に嬉しくて。沖田さんに自慢したいくらい」

ふふふと笑うとようやく目をゆっくり開けて
綺月を見つめる。


「他の男のことで笑うな」

「…ちょっと違いません?」

「…違わねぇ」

照れ隠しのように綺月を抱き締める土方。

『可愛い方』
綺月は口元に笑みを浮かべる。


また顔を見合せ、どちらからともなく唇を啄んでいく。



「…そろそろお時間ですか?」

「…そうだな」

「…」

名残惜しそうに互いを見つめる。

「…副長が門限破るなんざ、洒落になんねぇからな」

自嘲する土方。


立ち上がり身支度する土方に、綺月も自身の長襦袢だけを身に付け、
土方の身支度を手伝う。


「…」
土方は肝心の言葉が見つからず、綺月を見つめてばかりいた。


「お身体、気をつけてください。ご武運お祈りしております」

「ああ」

土方は綺月きつく抱き締め、艶やかな唇に口付けを落とした。








翌日の幹部会議。

会議が終わり、近藤、山南、井上が部屋を出るのを確認すると土方が口を開いた。


「ちょっと話がある。聞いてくれ」

「んあ?まだ何かあるのかよ、土方さん」
永倉が声をかける。


「…綺月は俺の女だ。あれだけの女だから抱きたくなるのは無理もねぇ。
だがな、抱くならそれ相当の覚悟を持って抱けって話だ。以上!」

部屋を出て行く土方。



眉間に皺を寄せ、苦虫を潰したような笑みを浮かべる原田。

笑いを堪え、くっくっくと身体を揺らす沖田。

斎藤は黙って目を伏せている。

藤堂、永倉は呆気に取られていた。


「あんなこと言われたら今から島原行って、
また綺月ちゃん抱きたくなっちゃった」

「なっ!総司!お前いつ綺月ちゃんとっ!」
永倉が声を上げる。

「さぁね?」
口角を上げる沖田。


「総司、冗談もいい加減に…」
斎藤が口を開く。

「冗談なんかじゃないよ。ねー、左之さん」
屈託のない笑顔を向ける。

「あ?…ああ」

「左之さん?!左之さんまで?!!」
今度は藤堂が声を上げる。

「うるせぇよ、平助」
溜め息混じりに声を出す。


「総司!左之!いくら相手が遊女だとは言え、副長に対して失礼すぎるぞ。
今後会うことを止め、すっぱりと縁を切れ」
斎藤が二人を睨みつけながら言葉を荒げた。

「はいはい」
立ち上がりながら原田を見てニヤリと笑う沖田。

その目線に応えることなく沖田を見る原田。

『惚れちまったもんは仕方ねーだろ』
目線を外して軽く溜め息を吐く。


『覚悟なんざ、綺月を抱いたあの日から出来てるさ』


「左之、わかっているのか」
斎藤が原田を睨む。

「んあ?…さぁてと、巡察の時間だな」
立ち上がる原田。

「左之!」
背中に聞こえる斎藤の声に手をひらひらと振り、
部屋を出て行った。








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俳句初披露っ!!!!wwwww


本当に土方さんが残してる句を使おうと思ったんですが。

どうも当てはまるような句がない。。。



考えたよね、必死でwww


あのね、降りてきた瞬間。

「いいじゃねぇか」って

土方さんが言ってくれた気がしましたwwwww


むしろお話より恥ずかしいよwww

ああ、自分で解説したら恥ずかしいな。

想い、受け取ってください(/-\*)



そして土方さんは綺月ちゃんとも仲直り。



さてさて。


あの人が動き出しますよ…。





みふゆ