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第1話はこちら→★
いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。
かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。
沖田に引き止められ、土方を見送れなかった綺月。
軽く溜め息を吐くと、沖田についていた綺月と同じく遊女の揚羽が声を上げた。
「沖田様!沖田様の相手は私でしょ?」
沖田に甘えるように腕にもたれ掛かる。
「キミ、煩いし飽きたんだよね。あっちに行きなよ」
溜め息混じりに言葉を吐いて、顎で永倉たちがいる賑わう方を差した沖田。
「なっ…!」
怒って立ち上がった揚羽は綺月をキッと睨んで踵を返し、賑わう輪に入っていった。
「さぁ、座って」
綺月を見上げて笑みを浮かべる沖田。
「はい…」
手を引かれ導かれるまま隣に座り、沖田の猪口に酌をする。
周りが賑やかなのに便乗してか、沖田は耳元で囁く。
「ね、土方さんに気に入られたみたいだね」
「そうなんでしょうか?」
「きっとそうだよ」
綺月の顔を覗き込む。
「僕もキミみたいなコ、嫌いじゃないよ」
耳元でそう囁いたかと思えば耳朶を甘噛みした。
「いけない人…」
間近で目と目が会う。
「今ここでキミを襲ってもいいけど?」
口元に笑みを浮かべながら綺月の唇に視線を落として、また目を会わせる。
「随分と酔ってるみたいですね」
くすりと笑う綺月。
「僕は本気だけど?」
「ふふ。…沖田様、随分と土方様がお好きなんですね?」
「は?何言ってるの?僕はあの人が嫌いだよ。
何かあればすぐ僕のせいにして、いつも怒鳴り付けるし、そのくせ心配性のお節介焼きだし…」
顔を引いて怪訝な顔をしたかと思えば次々と出てくる悪口に
綺月は可笑しくなってクスクスと笑ってしまった。
「何?」
目を細めて綺月を見る。
「いえ、沖田様は土方様に愛されてるんですね」
「…気持ち悪いこと言わないでくれる?」
軽く綺月を睨む。
「ね。そんなことより…」
沖田は首筋に口付けを一つ落とした。
綺月は沖田に弄ばれながらも、静かになっていく部屋を横目で見た。
「総司」
淡々とした声が上から舞い降りる。
「…何、一くん」
沖田は綺月を見つめながら応える。
綺月が斎藤を見上げると沖田は綺月の顎を持ち、自分に向けさせにっこりと笑った。
「新八と平助が潰れた。左之は歩けるが、一人では無理だ」
「で?」
綺月の頬を沖田の指が撫でていく。
「連れて帰るぞ」
「…山崎くんに頼めば?」
綺月の髪に緩く指を絡ませていく。
「もう来ている」
斎藤の後ろに忍装束の山崎が現れた。
突然現れた山崎に綺月は目を開く。
「だぁめ。綺月ちゃんは僕を見てればいいの」
沖田のその言い様に思わずくすりと笑ってしまう綺月。
「島田くんは?」
「生憎、他の仕事についています」
今度は山崎が答える。
「…」
沖田は重い溜め息を吐いたかと思えば
グッと綺月を引き寄せ、首筋に吸い付いて
赤い花を咲かせた。
綺月が沖田を見つめると
「そんな顔しないで」
と唇と唇が触れたと同時に
耳元にあてられていた手の人指し指が耳の穴に入ってくる。
「やっ…」
綺月の反応に満足したのか口角を上げた沖田は斎藤を見上げた。
「さ。僕は誰を連れてけばいいの?」
「新八を頼む」
「え~、平助がいいなぁ」
文句を言いながらも立ち上がる沖田。
泥酔した3人を促しながら彼らは帰っていった。
『楽しい方たち。またお相手できるかしら』
後姿を見送りながら口元に笑みを浮かべる綺月。
「綺月。お帰りになった?次はこの部屋に入ってくれる?」
「はい」
綺月はお囃子など賑やかな部屋に入る。
島原の夜はまだ長い。
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はい。この回に出てきた遊女の揚羽の名前はいつも仲良くしてもらってる
枸杞さんに考えていただきました。
ありがとうございます!m(_ _ )m
あのね。あのね。
「いけない人」って言ってみたくないです?wwwwwwww
キモいな、自分www
自分ではいえないので、綺月ちゃんに言ってもらいましたw
みふゆ