特捜24時・妄想小説【A fairy of the water's edge smiles】♯3 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

特別捜査密着24時の妄想小説です。


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この小説のヒロインちゃんは浅野修介さんと恋人です。




何分、ガッツリ書くのは初めての特捜妄想小説ですので、

お目汚し、キャラ崩壊が多々あると思います。


汚されたくない!って方はブラウザバックでお願いします。

あくまで私の妄想ですので、ご理解ください。




それでも宜しければ是非。








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翌日。


私たち二課も含めて犯人を押えようと10数人がプールでの控え室に集まっていた。


「配置、手順については話したとおりだ。皆配置につけ」

待機していた部屋から順々に出て行く。


「皆、日差しが強いから熱中症に気をつけろよ」

桐沢さんが気遣ってくれる。


二課は皆水着着用の監視員と同じTシャツとハーフパンツ姿だった。



(よかった、水着姿のままじゃなくて)

「何でこんな天気のいい暑い日によりによって仕事でプールにおらなあかんねん」

天王寺さんが嘆く。

「そうですね~。早く終わったらひと泳ぎしたいですよね!」

瑛希くんが応える。

「おい、克之。ちゃんと仕事しろよ?」

花井さんが横目でちらりと睨む。

「こうも誘惑が多いと仕事に支障が出そうですが。。。
それにしても…夏目さんの水着が見れないことが残念で仕方ないですね。
どうです、開放的になりませんか。脱がして差し上げましょうか」

近づいてくる京橋さん。

「結構です!」

後ずさりする私。

「嫌がられると脱がしたくなりますね。。」

更に後退りしていると誰かにぶつかり肩を掴まれた。

「浅野さん?!」

「京橋さん。。。そろそろ時間」

「仕方ありませんね。配置につくとしましょう」


全員が部屋から出たあと、二人きりになった私たち。


修介の指に少し指を絡ませて、

「ありがと」

と小声でいうと、

頬に軽くキスをくれた。



「気をつけて」

「うん、修介も」





それぞれが配置についている。

私は流れるプール横の監視台から双眼鏡を使って容疑者を探していく。


こんな茹だる暑さの中での捜査は集中力が低下しがちになる。

(やっぱり家族連れが多いな。。)

(こんな場所で取引なんてありえない)

(早く捕まえて安全なプールにしないと)

気合を入れなおす。



『容疑者発見。現在A3地点。中央横のパラソルが沢山置いている場所、
C5地点に向かっていると思われます』

インカムから情報が入ってくる。


「容疑者、確認しました。監視続けます」


現場に緊張が走る。



天王寺さんと花井さんの連携で取引現場は抑えられ、
一時緊迫したプールも時間がたつにつれ、安堵の雰囲気が漂った。


配置の近くにいた瑛希くんが近寄ってくる。

「案外早く終わったね」

「それでも4時間はきつかったかも」
監視台から降りる私。

「ああ、もうそんなに時間が経ってたんだ。
こうさ、ビールでキューっと喉を言わせたいよね」

「わかる。今日は皆でモンステかもね」

互いに笑いあう。



インカムを外しながら、ふと流れるプールに目をやると

明らかに泳ぎ方がおかしいうつ伏せに浮かんでいる子供がいた。


(あの男の子…溺れてる?!意識ないかも!)


「瑛希くん、これ!」

インカムを瑛希くんに渡して流れるプールに飛び込む。

「華ちゃん?!」


子供に辿りついて仰向けにすると顔は真っ青になっていた。

「キミ!大丈夫?しっかりして!」

急いでプールから引き上げる。


「声が聞こえる?しっかりして!」

大声で呼びかけ、軽く肩を叩くも反応はない。

気道を確保するも同じく反応がない。

(人工呼吸と心臓マッサージ…!)


すると修介が駆けつけきた。

目で合図して修介に心臓マッサージは任せる。

人工呼吸をしていく。


(お願い!!助かって!!!!!)


後ろで女性の悲鳴が聞こえたが、多分母親だろう。

瑛希くんのなだめる声も聞こえる。


「瑛希!救急車は!」

修介が大声で問いかける。

「まだ来ません!ここから近い場所なのですぐ来るとは思います!」


「戻って来い!頑張れ!!」

男の子に呼びかける修介の声が辺りに響いた。


(お願いっ!!!)


周りの皆が全員祈るような気持ちでその様子を見ていた。


私にはとても長い時間に感じた。








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次が最後になります。


宜しくお願いします。





みふゆ