私にとって昨年の感動「茜空恵林寺ライヴ」からすでに5カ月が経ち、再び中央高速を西へひた走ること90分。
下手するとうちから下北沢へ行くよりもずっとたやすく来ることができる「甲斐の国」。
・・・・・・2カ月もブログを休んでしまった。
その理由は一つ、ライヴ通いに忙しくて書きそびれていた。
中盤にライヴが集中した今月、今やっとこのブログを書く余裕ができた・・・・・・。
茜空の地元山梨にライヴを聴きに来る時のお決まりコース…、
それは温泉につかり、ホウトウで腹ごしらえし、そして茜空の唄を聴いて中央高速で家路に…。
開場時間よりも15分前に恵林寺のライヴ受付に行き、そこに一人いらした茜空のお母様に声をかけると、
「もうお茶席の準備も整っているのでどうぞお入りください」と優しいお言葉を頂く。
今夜もかなり冷え込んできている。
本堂の4間(よんけん=約7.3メートル)の障子が取り外され、その畳より一段低い回り廊下にしつらえたステージ。
そして後方には日本庭園の池と、まだ満開ではないがライトアップされた見事な「枝垂れ(しだれ)桜」が目に入る。
前回11月15日は紅葉、今回は桜が背景という何とも風情ある季節の演出が、ただでさえ感情豊かな演奏をさらに盛り上げる。
このライヴの良き理解者でもある音楽好きな、恵林寺住職によるご挨拶の中で話された音楽に関するお話。
ライヴの世界は、風を感じ、音を感じ、香りを感じるなどあらゆるものを感じながら聴くもの。
音楽は人により奏でられるが、本来自然なもので、寒さも風も香りも同時に入ったものが本当の音楽である。そして自然の中、会場一体となって音楽の旅へと…、これがライヴの醍醐味でもあり楽しみ方でもある。・・・という内容で音楽との触れ合い方を教えていただく。
素晴らしくお膳立てされたステージに江戸小紋の和服姿の「茜空」が淑(しと)やかに登場する。
いつものサポートギター「Kussu」の表情豊かなギターの前奏から「クチナシ」がスタートする。
初めからゾクゾクしてくる、ヤバッ・・・。
セットリスト
1.クチナシ
2.りんご飴🍎
3.dreaming room
4.東京タワー
5.雨女メソッド
6.朝焼けの中で
7.あかりをつけて
8.あの町
9.たそがれ時
10.たったひとつ
場所がらやや抑えられた聴きやすい音響は、解放された空間に溶け込み、聴く者は何にも邪魔されずその中に自然に吸い込まれていく。
普段聴いているハコとは全く異質の空間に漂う「茜空の世界」。
あと2曲の時に唄った最新曲「たそがれ時」。
これは私の今一番お薦め曲で、ぞらちゃんには珍しい別れの唄でホントにいい曲だと思う。
そして、最後の「たったひとつ」では寒さからではない身震いするほどの感動すら感じるほどであった。
こんなに寒い中、ワンマンにしては私には物足りないやや短めの一時間ちょっとの間、本堂の回り廊下での演奏は、ほぼ野外ライヴに等しい環境。
聴く者のためながら平然として普段通りの完璧な演奏を聴かせてくれた。
ライヴが終わり、お抹茶とは別にふるまわれたほうじ茶で暖を採る二人。
いつも変わらぬ感動をもたらす不滅の名コンビ、「茜空」と
「Kussu」、ありがとう!、お疲れ様でした。。。(終)
失礼、ピンはずしました! Photos by M.Hyodo
[後述]
①写真には良くない条件。
両サイドからの2本のライトが強く背景は暗いため、どうしても演者と桜を同時に写しこむことができない。
多重露光など特殊技術を駆使すれば撮れないことはないが、私には高度な技術は今のところ持ち合わせていない。
おまけに確保した場所がよろしくなかった。近くにあるでっかい業務用のストーブが、全力で我々のために仕事するゴーッという力強い燃焼音。
また左の照明がマイクスタンドに遮られ、終始「茜空」の右顔に影が…。
今回はカメラをもって動き回れる環境ではなかったために余計に残念だった。
その分ほとんどシャッターは切らず音楽を聴くのに完璧に集中できたのが嬉しいことである。
今まで何回もライヴ写真を撮るようになって、これほど悔しい環境はなかった。
まだまだ勉強して行かねばと反省するライヴであった。
②会場受付をされていた可愛らしいお母様(私と同年代)に、
ぞらちゃんは「まあちゃん」と呼ばれていることを知った。
③今夜の和服の着付けは、なんと東京からお願いしたPAの阿部さんに一人でやってもらったとのこと、器用な音響さん! お陰様でとてもいい音で聴くことができた。
④お任せで髪を短くしたぞらちゃん、素敵だった。
⑤住職の話の中「座禅」、「科挙(かきょ)」、「庭」、「枯山水」などの話、勉強になった、少し早口だけど…。
また、「禅」の取り組み方と「ライヴ」の聴き方を繋げる話がとても興味深かった。
⑥田舎の夜は早いためか夜9時前にはライヴが終わり、10時半に帰宅。都心でのライヴでは考えられない。
全行程196キロの音楽の旅、昼過ぎ12時半に出発してから10時間の極めて「リア充」な時の過ごし方、なんて幸せな・・・!!!(終終)









