Mental Abuse(メンタルアビューズ、精神的虐待)


---パートナーの心を病ませるDV加害者---


当時私はカリフォルニア州に住んでいました。


アメリカは移民大国ではありますが、

中でも太平洋に面した西海岸、

特にカリフォルニア州は

アジア、メキシコ、その他の地域からの移民が多く、

移民が州の人口の過半数を占めています。


移民第二世代以降からはともかく、

移民の第一世代というのは、

英語が母国語ではない上、アメリカでの学歴職歴に乏しい場合が多く、

一般の人よりも、多方面で生活上の苦労をする場合が多いです。


特に国際結婚で他国から嫁いで来た女性というのは

どうしても当面は夫であるパートナーに生活面で頼らざるをえず、

少々の虐待には我慢して耐えてしまう場合がとても多いのです。

男尊女卑文化の傾向が強い文化で育ったアジア女性は

特にその傾向が強いです。


以下に上げるチェックリストは

ドメスティックバイオレンス問題についてサポートする

カリフォルニア州フリーモントのウーマンシェルター(女性専用の緊急保護施設)やDV専用の相談所で配布されているものです。


メンタルアビューズはたちが悪いです。

証拠が形として残りにくい上、警察を呼んで助けを得ることができません。


しかし人間は精神の生き物。

精神的な虐待行為は人間の心身に重大なダメージを及ぼします。


このリストにの中にあなたの現在、もしくは過去のパートナーに

当てはまる項目が無いかどうか

是非チェックしてみて下さい。


今までは「性格の問題」と諦めてきたことが

実はれっきとした虐待行為であることに

気がつくきっかけになるかもしれません。


複数あてはまるようでしたらマズイですね、

はっきり言って要注意人物といえるでしょう。


ちなみに私が当時このチェックリストを元旦那に対してチェックしたら

ほぼ全項目にグリグリと二重丸つけたいぐらいに

完璧にあてはまっていて感動した覚えがあります。


How to Recognise a Batterer

 (虐待をする者を見分ける方法)


1) 嫉妬深い


2) 他人の前でパートナーをけなす、咎める、非難する


3) 以前から存在していた問題を、現在の状況のせいして文句、批判を言う。

例)自分の稼ぎが少ないのを棚に上げて、君の稼ぎないから生活が苦しいなどとパートナーに対して批判、文句を言う事です。


4) 暴言を吐く、わざと傷つけるような事を言う、F-wordを連発して不快な気分にさせる

※F-wordとはくそ~とかちくしょう~等の汚いののしり言葉の類です。


5) 予想できないふるまいをする

例)突然殴るフリをする、外出前にドアの前に立ちはだかる、意味不明な奇声をあげる、要するにキチガイみたいにふるまうことです。


6) 怒りを個人の範囲でコントロール出来ない

※怒りを自分の中だけで制御出来ず、問題をパートナーのせいにしたりして、パートナーや子供に当り散らすことです、八つ当たりがこれに含まれます。


7) 「もう一度チャンスをくれ」と毎回謝る

※自分の怒りが一旦おさまると、パートナーが離れていくことを不安に思って懸命に弁解、謝罪をしてパートナーの情に訴えようとします。


8) 「もう二度とこんなことはしない」「僕は変わります」と懇願する。

毎回、虐待行為の後には、花や甘いものを買ってきたりして、パートナーの機嫌をとろうとします。


9) 子供の頃に両親から虐待にあったか、もしくは他の兄弟、友人等が虐待されているのを目撃した経験がある


10) パートナーを脅す

例)別れるというなら殺す、もしくは自分が自殺すると口走ったりすること等です。


11) パートナーを叩くなどする権利があると思っている

※パートナーは自分が養っている、自分のおかげで生きている=自分の所有物 と考える傾向が強い


12) パートナーの情、良心の呵責を利用しようとする

例)もし僕のことを愛しているなら許すべきだ、〇〇してくれるべきだ 等を言い、自分の要求を通そうとする


13) ドラッグやお酒が入ると、さらにふるまいが悪化する。

※DV加害者は同時に何らかの精神問題を抱えている事が多く、麻薬や鎮痛剤の乱用、アルコール依存の傾向が強いのです。


14) パートナーには完璧であることを求める、期待する

※自分のふるまいは棚にあげて、妻には良妻賢母でいつも家にいて無駄遣いをしないことを強く要求する等です。


15) 心を閉じる、自分のやり方だけが唯一の方法だと信じる

例)パートナーに助言を求めない、忠告をことごとく無視する、話し合いに全く応じない等です。


16)家族以外のメンバーにはとても紳士的で親切で愛想よくふるまう

※外面がいイイってやつです、加害者のこういう面によって周囲は騙され、被害に気がつくのが遅くなります。


17)ジキルとハイド氏のような面を持っている

※日によって、またはその時の状況によって態度がコロコロ変わることです。機嫌の良い時は優しくてスィートに接してきますが、そうか思うと時には人が変わったように怒りに任せて怒鳴りちらすなど。こういう態度が非常に頻繁に入れ替わる様子です。


18)パートナーに対してあらゆることをコントロールしようとする

※外出に制限を設ける、車又は外出手段(日本では電車等の交通費など)を与えない、携帯電話を持たせない、銀行口座にアクセスさせない、仕事、または学校に行かせない、病院に行かせない等です。


19)子供を虐待する

※パートナーを虐待する人はほぼ100%の確率で自分の子供も虐待します。


20)男尊女卑の傾向がある

※女性は男性よりも劣っていると実は信じているタイプです。


21)パートナーを孤立させようとする

※パートナーが友人に会いに出かけることにいい顔をしない、もしくは邪魔をする、友人や家族から電話が来ても取り次がない、郵便物を隠す、または破棄する、パートナーが親しい友人や家族と電話をしている最中に電話のコンセントを抜く、パートナーの友人に嫌がらせの電話やメールをするなどです。


次はEconomic Abuse(経済的虐待)について書きます。



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