1.MHWにおけるチャアクの意義
従来の作品において、チャアクの使用率はあまり高くなかったように思います。その原因は、操作が複雑である点、DPSが特に高くなかった点に求められるでしょう。操作の複雑性は今作でもさほど変化していないので、チャアク使用率が上がった原因は、高火力化にあると推察されます。
今作での重要な変更点は、3点あります。
- 移動斬り(SA付き)の追加
- 超高出力属性解放斬りをしても、属性強化状態が解除されない
- 剣モードから直接、超高出力属性解放斬りへと派生できる
です。
剣状態で、移動斬りのモーションが追加されたことで、モンスターに張り付きながら攻撃することが容易となりました。
また、従来の属性強化状態は、超高出力属性解放斬りをすると効果が切れてしまうため、再度属性強化状態にもっていく必要があり、非常に手間がかかりました。しかし、今作では超高出力属性解放斬り後に再度属性強化状態にする手間が省けるので、継続して高火力で攻撃することが可能となります。
さらに、斧モードに変形することなく、属性圧縮や超高出力属性解放斬りができるため、旧作に比べれば手数を増やしやすくなります。
2.チャアクの基礎
具体的な操作方法は次項で解説しますので、取り敢えず本項では基本的な概念を書きます。
(1)チャアクの概要と特徴
チャージアックスには、剣モードと斧モードがあります。
基本的には、
- 剣モードでゲージを溜める(エネルギーを回収する)
- このエネルギーをビンにチャージして盾強化を行う
- 剣強化を行う
- モンスターの攻撃はガード(およびGP)する
- ビンの効果を利用しながら攻撃する&超高出力属性解放斬りを決める
という流れとなります。
1~4を行うことで、攻撃の際はビン爆発も相俟って火力が増大し、防御の際はガード性能が高まり生存率が高まるとともにビン爆発を生じさせることでカウンターができるという、攻防ともに優れた立ち回りが可能となるのです。もっとも、納刀速度や移動速度が遅く機動力が低いのが難点です。
チャアクには、榴弾ビンと強属性ビンという2種類のタイプがあります。武器ごとに決まっており、変更できません。
榴弾ビンは、肉質無視ダメージである点が特徴的です。肉質の硬いモンスターや、狙った部位を攻撃しづらいモンスターによいでしょう。
強属性ビンは、属性ダメージを追加するものです。属性武器のダメージに加えて、ビン爆発により追加の属性ダメージを入れることができ、超高出力属性解放斬りでは大きな属性ダメージを与えることができます。こちらは、モンスターの部位の肉質や耐性の影響を受けるため、適切に部位を狙わないとダメージは出ません。
下の画像が剣モード、さらに下の画像が斧モードです。
ビンには、榴弾ビンと強属性ビンとがあります。物理火力重視ならば榴弾ビン、属性ダメージ重視ならば強属性ビンとなります。このビンは、通常のアイテムとは異なり、武器に固有のものであり、カスタマイズはできません。
チャアクの最大の売りである属性解放斬りは、心眼効果が付加されているばかりでなく、肉質無視攻撃なので、硬い部位であっても大ダメージを叩き込むことができます。したがって、硬い部位の部位破壊にも向いていますし、柔らかい頭部などであっても榴弾ビンであればスタンを取れるため、様々な使い道があります。
(2)エネルギーチャージ
具体的な操作方法は後で書きますが、取り敢えずエネルギーチャージの仕組みだけここで書いておきます。
剣モードでの攻撃orガードにより、剣撃エネルギーが溜まります。画面左上にビンマークが表示されます。黄色の枠で囲った部分です。
この状態でチャージをすると、↓のように、ビンが3本充填されます。
チャージをしないまま、攻撃を加えると、↓のようにビンが赤くなります。
このときにチャージをすると、↓のようにビンがフルで溜まります。
なお、エネルギーを溜めすぎると、↓のようにビンが真っ赤になってしまいます(オーバーヒート)。オーバーヒートに陥ると、(剣強化しない限り)攻撃が必ず弾かれるようになりますう。
(3)属性強化状態
属性強化状態には、盾の属性強化と、剣の属性強化とがあります。
盾の属性強化とは、属性圧縮という特殊な操作をすることにより、チャージされているエネルギーを盾に移し、(1)斧モード時の攻撃力を大幅に上昇させ、(2)剣モードでのガード性能も向上させ、(3)ガード時にビン爆発を発生させカウンターをする、というものです。ビン1本につき30秒の効果時間です。5本であれば150秒、砲弾装填数UPで6本にすれば180秒となります。
↑の左上を見て貰うと、盾のアイコンがピンク色になっていることが分かると思います。この状態が、属性強化状態です。
また、非常に見づらいのですが、盾も微妙にピンク色になっています。XXだと非常に分かりやすかったのですが、Wでは見づらくなってしまいました。
また、剣の属性強化とは、盾の属性強化状態において、高圧属性斬り(チャージ中に△長押し→離す)をすることで、(1)弾かれ無効(心眼効果)、(2)剣での攻撃にビン爆発効果付与、という効果を追加するものです。この心眼効果は、オーバーヒート状態であっても弾かれないため、単なる心眼スキルよりも強力です。効果時間はやや短めで、45秒です。
盾の左にある剣アイコンが赤くなっているのが、分かると思います。これが剣の属性強化状態です。
割と長めに△を押す必要があるので、注意してください。
(4)ガードポイント(GP)
ガードポイントというのは、要するに特定の攻撃動作後に特殊なガードできるタイミングが設定されているということです。具体的には、移動斬りのラスト、回転斬りのラスト、変形斬りの最初に設定されています。
GPによるガードは、通常ガードに比してガード性能が高いという利点や、そのまま攻撃コンボに繋げられるという利点があります。
上記操作に慣れたら、GPを覚えていきましょう。初心者であれば、変形斬り(R2+△)のGPが使いやすいです。最初は、ガードボタン(R2)を押し続け、モンスターの攻撃がきたら△を押し、GPのタイミングを計るとよいと思います。
3.操作方法
最終的なまとめた操作方法マニュアルは、下の方に書いてありますので、操作方法だけ覚えたいという人は、読み飛ばして下を見た方がよいかもしれません。
(1)剣撃エネルギーの回収
ガードでも剣撃エネルギーは回収できるのですが、取り敢えず攻撃でエネルギーを回収することを念頭に置き、議論を単純化します。
剣撃エネルギーを赤にするためには、46P稼ぐ必要があります。各攻撃モーションで回収できるエネルギー量は、それぞれ以下のとおりです。
- 溜め2連斬り:27P(18P+9P)
- 回転斬り・移動斬り:9P
- その他の攻撃:3P
したがって、エネルギー回収においては溜め2連斬りがメインになるのですが、隙がやや大きいという難点があります。色々考えましたが、基本的に剣モードでの立ち回りは以下の2つを考えればよいと思います。
- 溜め2連斬り→盾突き→溜め2連斬り(◯長押し・離す→△+◯→◯長押し・離す)
溜め2連斬りは、◯を長押しするとハンターが赤くなり、ちょうど良いタイミングでコントローラーのバイブが震えますので、そのタイミングで◯を離すと、放つことができます。盾突きは、△と◯の同時押しです。
このコンボは、補助スキルなどがなくとも、一気に赤まで持っていきビン5本溜められるのが利点です。難点は、溜め2連斬りは隙が大きく、またモンスターが移動したりすると空振るため、溜め2連斬りを2回入れる余裕を作りづらい点です。
- 突進斬り→溜め二連斬り→回転斬り(△+◯→◯長押し・離す→△)
こちらは、突進斬りでモンスターとの距離を詰めつつ、隙なく連携できるコンボで、XX時代からよく使われていた汎用性のあるコンボです。
難点は、この一連のコンボでは、39Pしか稼げない点です。検証したところ、集中Lv3をつけないとこのコンボで赤までもっていくことができません(※検証結果は、本稿末尾に掲載しています)。
どちらのコンボをメインにすべきかは悩ましいところですが、ご自身の立ち回りに合う方を選ぶほかないかな、と思います。集中Lv3をつけて下のコンボをする方が手軽ですが、その分スキルは大幅に圧迫されるという難点があります。
(2)チャージ・属性圧縮(属性強化状態移行)
以上の攻撃でエネルギーが溜まったら、
- チャージ(R2+◯)
をします。
そして、チャージをした後に、属性圧縮をし、属性強化状態へと移行します。具体的には、
- 適当な攻撃→盾突き→高出力属性解放斬り・キャンセル(△→△+◯→△+◯→R2)
です。
属性強化状態になるためには、高出力属性解放斬りの属性圧縮動作をした後に、高出力属性解放斬りをキャンセルする必要があるため、こういう面倒臭い動作が入ることになります。
XXまででは、斧モードに変形しないと高出力属性解放斬りが出せなかったのですが、Wでは盾突きから直接高出力属性解放斬りへと派生することができるようになりました。それを利用したコンボです。
盾突きは連携からしか出せないので、取り敢えず攻撃の出の早い牽制斬り(△)をサンプルに入れましたが、盾突き後に△と◯を同時押しして、高出力属性解放斬りへと派生させます。高出力属性解放斬りのモーション中にR2を押すと、高出力属性解放斬りがキャンセルされ、属性強化状態へと移行します。
(3)高圧属性斬り(剣の属性強化)
- 盾の属性強化中に高圧属性斬り(R2+○→△長押し→離す)
盾の属性強化時限定です。そして、剣の属性強化自体は、ビンが溜まっていなくてもできます。
R2+○でチャージ動作をした上で、すばやく△を長押しします。割と長い時間押す必要がありますが(2段階くらいチャージの動作をします)、それから離すと、高圧属性斬りという攻撃をします。これにより、剣の属性強化が完了します。
(4)超高出力属性解放斬り
属性圧縮により、ストックされていたエネルギーはリセットされますので、再び上記コンボなどで、エネルギーを回収します。
超高出力属性解放斬りを連発したい場合は、エネルギーを回収してビンを最大までチャージした後、もう1度エネルギーを赤まで回収する方がよいです。そうすると、属性強化状態が時間経過によって解除されてしまっても、すぐに属性強化状態にもっていくことができますし、超高出力属性解放斬りを放った直後にモンスターが睡眠のために移動するような場合、エネルギーのストックがないために超高出力属性解放斬りを放てなくなる、といった事態も回避できるためです。
さて、エネルギーを回収し終えたら、遂に超高出力属性解放斬りの出番です。
↓のように、強烈な攻撃となります。
↓をよくみれば分かるように、命中後に、雷のような衝撃波が前方に飛んでいきます。
超高出力属性解放斬りの出し方は、高出力属性解放斬りと同じなのですが、超高出力属性解放斬りは属性強化状態でなければ繰り出すことができません。
従来の作品では、超高出力属性解放斬りをすると属性強化状態が解除されてしまうため、再び属性強化状態にするといった手間があり、多用しづらかったのですが、今作では超高出力属性解放斬りをしても属性強化状態は解除されないため、超高出力属性解放斬りを連発することができます。しかも、超高出力属性解放斬りをしても、味方を吹き飛ばすことはなくなりました。したがって、基本的に超高出力属性解放斬りを繰り返す立ち回りになるでしょう。
超高出力属性解放斬りの出し方は、高出力属性解放斬りと同じですから、操作も同様です。
- 適当な攻撃→盾突き→超高出力属性解放斬り(△→△+◯→△+◯)
です。
ただ、属性強化状態は解除されないとはいえ、ビンのエネルギーはすべて消費しますから、再度エネルギーを回収することになります。
なお、GPから△+○同時押しでも超出力に派生させることができ、こちらの方が隙は小さいです、もしGPに慣れてきたようであれば、GPからの超出力も狙ってみましょう。
(4)小括
以上の流れを改めて整理すると、以下のとおりです。
①エネルギー回収
・溜め2連斬り→盾突き→溜め2連斬り(◯長押し・離す→△+◯→◯長押し・離す)
・突進斬り→溜め2連斬り→回転斬り(△+◯→◯長押し・離す→△)
②チャージ
R2+◯
③属性圧縮(盾の属性強化)
適当な攻撃→盾突き→高出力属性解放斬りキャンセル(△→△+◯→△+◯→R)
④ 高圧属性斬り(剣の属性強化)
R2+○→△長押し→離す
☆超高出力属性解放斬り連発スタイル
①②の繰り返し
⑤①の繰り返し
⑥超高出力属性解放斬り
適当な攻撃→盾突き→超高出力属性解放斬り(△→△+◯→△+◯)
※超出力のモーション中に、Lスティ後ろ&△で、普通の高出力
☆通常戦闘スタイル
⑤通常攻撃(Lスティ+△+○→△→△ のコンボが楽)
折をみて⑥など
超高出力属性解放斬りを連発するのも、ベヒのアタッカーをする場合なんかはいいのですが、剣強化をした際のビン爆発のダメージも結構稼げますので、通常攻撃を連発するのでもなかなかのダメージが入ります。
GPも成功すればダメージが入りますから、通常攻撃→GPによるガードという流れでも、十分立ち回れます。
4.お薦め武器
「取り敢えずこれ一本」というのであれば、タイラントブロスを薦めます。ディアブロスのチャアクです。まずは、スペックをみてみましょう。
・攻撃力:828(基礎攻撃力230)
・ビン:榴弾ビン
・属性:(氷180)
・会心率:-30%
・ゲージ:青30(匠:青40→青50→青60→白10→白20)
・空きスロ:0
・防御力+15
なぜこの武器を薦めるのかというと、榴弾ビンのチャアクの中で攻撃力が高いためです。
ビン攻撃は、会心率などは関係なく、武器のもつ攻撃力によってダメージが決まりますから、マイナス会心であっても攻撃力の高い武器の方が、結果的に高火力になります。これに加え、後述する無属性強化のスキルを発動させることにより、攻撃力をさらに強化することもできます。要するに、ビン攻撃の火力を高めやすい武器なのです。
また、この武器はRare7なので、カスタム強化を2回行えるのも強みです。
なお、属性値のところが括弧書きになっていますが、これは属性解放スキルを発動させて初めて氷属性武器になるということです。属性解放スキルを発動させなければ、無属性武器として扱われます。
また、わずかながらこの武器の上位互換として、ガイラアームズ・角があります。鑑定武器です。
防御が+15ではなく+25になっているだけで、あってないような差ですが、金ピカで見た目が多少派手になるので、見た目を気にする人はよいかもしれません。
強属性ビンの武器であれば、皇金武器が優秀です。
5.スキル
以下では、優先度の高いスキルから順に紹介していきます。今作は装飾品依存度が極めて高いため、「お薦めテンプレ装備」を紹介したところで「その装飾品ないので作れません」という事態に陥りやすいです。
したがって、優先度の高いスキルから順に、手持ちの装飾品を参照しながら組んでいけばよろしいと思います。参考までに、私のスキルは↓です。
(1)攻撃系スキル
榴弾ビンであれば必須スキルといっていいでしょう。
ビン攻撃のダメージを上昇させるスキルであり、Lv1は×1.1、Lv2は×1.2、Lv3では×1.3となります。
ただし、榴弾ビンでなければ効果がないため、強属性ビンであれば不要です。
必須スキルといってよいでしょう。
効果が分かりづらいスキルですが、チャアクのビン装填数を1つ増やすスキルです。このスキルを発動させることに何の意味があるかというと、ビン装填数が増えるため、超高出力属性解放斬りのダメージが増えるという点に意味があります。また、属性強化状態の継続時間も30秒延長されます。
無属性武器であれば無属性強化、属性武器であれば○属性攻撃強化を発動させましょう。
ビンを溜める速度に影響するスキルです。立ち回りによって、集中スキルの必要性は変わると思います。
超高出力属性解放斬りを連発したい場合には、集中スキルがあると剣撃エネルギーを格段に溜めやすくなります。しかし、通常攻撃メインの立ち回りであれば不要です。
いずれも、会心率を上昇させるためのスキルです。
榴弾ビンの場合は、超出力に会心率が参照されないため、優先度は低いスキルです。これに対し、会心撃【属性】が自動で追加される皇金武器の場合は、優先度の非常に高いスキルといえるでしょう。
(2)斬れ味関係のスキル
チャアクの属性解放斬りやGPによるガードは斬れ味消費が激しい反面、斬れ味は超高出力属性解放斬りのダメージと関係ないため、この辺をどう考えるかは一つの難問です。
通常攻撃メインの立ち回りであれば、斬れ味のフォローは必須といえます。
斬れ味消費を半減させるスキルです。
XXまでであれば必須スキルだったのですが、今作ではゼノシリーズを3部位揃えないと発動できないスキルになってしまっています。ゼノ装備はひるみ軽減や強化持続スキルが発動し、チャアクとの相性はさほど悪くもないので、業物は選択肢に入るでしょう。
当初の記事では鈍器使いスキルを推奨していたのですが、今作では仕様が変更され、超高出力属性解放斬りに鈍器使いスキルが適用されないことが判明しました。したがいまして、推奨スキルから取り除きます。
(3)補助スキル
剣モードのガードや斧モードのGPを駆使するような立ち回りをするのであれば、ガード性能があると安定するでしょう。
- ガード強化
テオのスーパーノヴァ等は、ガ強がないとガードできないため、モンスター次第では選択肢に入ります。
- 回避距離
抜刀時の移動速度も納刀速度も非常に遅いため、モンスターとの距離が空いてしまうような場合には、回避距離をつけるとよいでしょう。
【資料】
剣撃エネルギーの回収についての、検証結果をまとめたものです。
突進斬り→溜め2連斬り→回転斬りのコンボでの結果を記しています。「+3で赤」などという記載がありますが、これは「通常攻撃を+3したら赤になった」ということです。
【砲弾装填数UPなし】
集中なし:ビン3本(黄色)←+3で赤
集中Lv1:ビン3本(黄色)←+2で赤
39×1.05=40.95<46
集中Lv2:ビン3本(黄色)←+1で赤
39×1.1=42.9<46
集中Lv3:ビン5本(赤色)
39×1.2=46.8<46
【砲弾装填数UPあり】
集中なし:ビン3本(黄色)←+3で赤
集中Lv1:ビン3本(黄色)←+2で赤
集中Lv2:ビン3本(黄色)←+1で赤
集中Lv3:ビン6本(赤色)
おそらく、砲弾装填数UPの有無は、エネルギー回収との関係では無関係ですね。