放射線治療 | 7歳で娘が小児がんに

7歳で娘が小児がんに

2021年7月、小学1年の夏休み目前で娘に腎芽腫(ウィルムス腫瘍)が見つかりました。
当時のことを忘れないためにここに残します。
また、同じ病気と闘った人と出会えたらと言う願いを込めて。。。



初めてのケモをしてから5日後、
術後9日目から放射線治療が始まりました。
お腹全体に計8回。

初めて放射線を当てる日、すごくすごく嫌で、娘を待っている間、少し涙が出ました。。。


たった1つしかない腎臓は大丈夫かな。
娘が将来、赤ちゃんが欲しいと思った時、授かれるだろうか。

色んな不安がありますが、再発しないようにするためには必要な事と自分を言い聞かせました。


初めての放射線は、担当医が一緒についてきてくれました。

娘を待っている間、少しお話ししました。


PICUから出た後、どのお仕事の方かわからないのですが(ごめんなさい)
ある方が、私を呼び出して話を聞いてくださった事があります。

その時に、
今考えたら、すごく前から症状が出ていたのに、腫瘍が見つかるまで1年もかかってしまった事をとても後悔していると話しました。
もっと早く見つかったら、放射線治療までしなくて済んだかもしれない。
痛いと言っていたのに1年も我慢させてしまったと。


それをカルテに書いていたらしく、
担当医は、読ませてもらいましたと言いました。



「◯◯ちゃんが病気になったのは、お母さんが妊娠中に何かしたからでもない。
食生活や生活環境が悪かったからでもありません。
かかりつけ医を擁護するわけではないですが、小児がんは、簡単に見つかるものではないんです。
まず、腫瘍があるとは疑わない。
やはり、胃腸炎と診断すると思います。
それでも、お母さんは、何度も病院へ駆け込んでくれたから、今、◯◯ちゃんはここにいる。
治療を受けることができた。
後悔する事なんて何もありません」



そう話してくれました。

ボロボロ泣きました。
誰に言われるよりも、説得力があり胸にストンと落ちました。

もう自分を責めるのも、かかりつけの先生に八つ当たりの気持ちを持つのもやめよう。
素直にそう思いました。


日に日に気持ちは変わるので、やはり自分を責めずに過ごすのは無理でしたが、この時は本当にそう思ったのです。


そして、娘はおりこうに動かずに放射線治療を受けることができました。



だけど、放射線の影響で、この後からずっとご飯が食べられなくなりました。

当てる前に、吐き気止めのお薬を入れていきますが、やはりお腹全体に当てるため、吐き気はかなり強くなるようです。

体もすごくしんどそうで、放射線のあとは、いつも眠ってしまいました。


それだけ強い治療なんだなぁと落ち込みました……