「サンタクロースのクリスマスプレゼント」

 

 サンタクロースは、腰を手でさすりながらトナカイに言った。

「寒い冬の夜は、特に腰が痛む。」

サンタクロースは、腰をさすりながら、クリスマスプレゼントの包みを白い大きな袋につめた。そして、

「よいしょ。」

と、その白くて大きな袋をソリにのせた。

「世界中の子供たちがクリスマスプレゼントを楽しみにしている。頑張って届けなくては。」

サンタクロースはトナカイにそう言ってソリを走らせた。

クリスマスイブの夜はとても寒かった。サンタクロースは世界中の子供たちの家々を訪れては子供たちの枕元にクリスマスプレゼントをそっと置いた。

あと一つクリスマスプレゼントを届ければ、今年の仕事は終わる。サンタクロースはそう思いながら、その家に入った。

子供部屋では、男の子がすやすやと寝ていた。サンタクロースはその男の子の枕元にそっとクリスマスプレゼントを置いた。そして、帰ろうと思ったその時、となりの部屋から、あかりがもれていることに気が付いた。サンタクロースはそっと、となりの部屋のドアを少しだけあけてみた。中には誰もいないのに、部屋は電気がついている。エアコンもついていて、温かい。サンタクロースは疲れていたので、ちょっとその部屋に入ってみた。テーブルがあった。そして、テーブルの上には、水筒とお菓子、封筒があった。封筒には「サンタクロースさんへ」と書いてある。サンタクロースはテーブルの前に座ってその封筒を手に取り、中の手紙を読んだ。手紙にはこう書かれていた。

「サンタクロースさん いつもクリスマスプレゼントをありがとう。お茶とお菓子を用意しておいたから、休んでいってね。たっくんより」

サンタクロースは手紙を読みそして水筒とお菓子をみつめた。さっきベッドですやすや寝ていた男の子の寝顔を思老いだした。そして、手紙を封筒にいれなおし、水筒を手にとった。

水筒の中身は、あったかいお茶だった。一口飲むと、ほっと体があたたまる。用意されていた三個のクッキーを一つ食べた。甘くて疲れがふきとぶ。サンタクロースは大切にクッキーを食べ、水筒のお茶をゆっくりと飲みそして、思った。こんなふうにクリスマスのプレゼントをもらったのは、初めてだ。プレゼントをもらうとこんなにもうれしいのか。心があたたかくなるのか。満足したサンタクロースは部屋のエアコンと電気を消して、その部屋を出た。そして、寝ているたっくんの寝顔を見てから帰った。

クリスマスイブの夜、雪が舞っていた。サンタクロースはソリに乗りトナカイに言った。

「初めてじゃ。クリスマスプレゼントをもらったのは。うれしいものじゃなぁ。来年も、頑張って世界中の子供たちにクリスマスプレゼントを届けよう。」

そして、サンタクロースは、「ほーほっほっ。」と笑った。