本を読み終わりました。タイトルは「汝 星野ごとく」です。これは今年度本屋大賞を受賞した作品です。長い物語だったので、思うことはたくさんありました。その中で私は、優しさ、弱さ、強さについて一番考えさせられました。
本当の優しさって、弱さって、強さってなんだろう。主人公の女の子は両親の離婚で、うつ病を発症したお母さんと二人で暮らしていました。お母さんはなにもできない状態で、主人公は高校を卒業してから、仕事をし経済的に生活を支え、家のことも全部一人でやっていました。そういう時、一人で何もかもをかかえこむこと、自分だけで頑張ることは、確かに強いと思います。でも、誰かに手をさしのべてもらうために、「助けてほしい」と声をあげることは、私は弱さだとは思いません。つらいときも苦しい時も自分の人生を犠牲にしてまで、母親のために尽くすのは強いかもしれないけど、「助けてほしい」と声をあげられないことも弱さなんじゃないかと思います。今、こういう状況でもしも一人で頑張っているひとがいたら、国の制度なんかを利用して支援を受けてみてはと思います。
この物語は私にとっては、あまり響かなかったシーンもありました。でも、全部読み終わると、結局人生って何が一番正しいかなんて誰にもわからないんだなって思いました。主人公のように、絶望的に苦しい時間さえ未来では、「あの時の大変さが今、役にたっている」と思える瞬間んがあるし、むだだと思うような悩みの尽きない日々も、この瞬間のためのものだったと、その人の幸せにつながるかもしれないし。幸せの形は人によってちがうから、主人公が最後に、自分が望んだ選んだ道を幸せだと思ってもらえて、読み終わったあと、よかったなって思いました。
考えてみると、この本のように人生は長い物語ですよね。むだなことも、いつか役にたつかもしれないけど、それぞれの人生の岐路で、選んだ道が結果まちがっていても、遠回りしたからこそ、本当の幸せにたどりつけるかもしれないし。私はこの物語を最後まで読んでよかったです。序章の段階では、ちょっと意味がわからなかったけれど、エピローグでは読んでいて主人公の選んだ生き方に、私も納得できました。
もしも、まだ読んでいない人がいたらネタバレになりそうなので、この感想はここまでにしようと思います。
今度は本屋大賞にノミネートされたけど、受賞できなかった作品も読んでみようかなって思います。