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昭和世代が気まぐれに語る世界

動画全盛時代にあえて文章で語ります。教育、社会、音楽(クラシック)など雑多な内容なので興味のあるもののみ閲覧ください。

コロナ騒動が終わったわけではないが、忘れないうちに過去の総括をするべきである。

 

その際、テレビ・ネット・新聞などの情報が対象となる。

 

例えば、県外ナンバーの自動車をみると徹底的に嫌がらせをして締め出す田舎民などもいたが、彼らは今どう思っているのか。当時の情勢からしてやむを得なかったのか、それとも多少は謝罪の気持ちはあるのかという事も知りたい。

 

飲食店、例えばラーメン店でマスク着用を狂ったように強要する人もいた。今でもいるようだ。これなんかは完全に頭がおかしい。

 

まずどんな伝染病でも危険だと言うなら、国民全員は原則外出禁止にする。そして食料、および生活必需品は完全防備服を着た人が宅配する。このようにしろというのなら、それはそれで筋が通っている。

またせいぜい風邪のやや重い病だと言うなら、マスクなどせず堂々とラーメン屋に行けばよい。

ところが、ラーメン屋にのこのこ出かけて、そこにノーマスクの人を見つけると怒鳴りまくる。このような珍妙な人が大勢いるのだ。物を食べるときは一瞬でもマスクを外さなくてはならず、超危険なウイルスという設定ならこんなことでは命を落とすはずだ。外出時にマスク必修だが、飲食店で物を食う瞬間はマスクを外してもよい、そもそも少しなら外出可という時点で設定が破綻している。科学の無力さを実感する。

 

このようにある時は猛毒ウイルス、ある時はせいぜいマスク程度でなんとか軽減できるものというダブルスタンダードなのだ。

 

こんな事例もある。わしはワクチンを真面目に接種したのに、目の前で咳やくしゃみをされた。けしからんと言い出す人もいる。本来なら、わしはワクチンを接種した、だからコロナ患者と抱き合おうがどうしようが平気なのだとどや顔で言うべきではないのか。そんなにワクチン効果が弱いなら、相対的に副作用が無視できないレベルではないのかと思う。

 

まあそんなわけで、医者、専門家、マスコミのみならず、自称善良な一般人の言動も厳しく検証し、未来への教訓とすべきである。

テレビというのは、昭和時代の田舎中学生と似ている。東京ではもう流行遅れになったものを得意げにひけらかす。テレビでこれがブームと言った場合、もうはるか昔に廃れたものだと断定していいのだ。

 

ゴールデンウィーク報道もその典型例だ。報道の仕方は昭和のテレビが天下を取っていた頃と変わらない。多少は外国人観光客騒動など取り上げて変化をみせるものの本質は変わらないのだ。

 

まずゴールデンウィークは工場やホワイトカラー従業員が大部分だった昭和時代の思考である。今は暦通りに休日をとる人は減少傾向にある。それでもそのような人が観光地に殺到すると混雑となるため、うまく切り取り報道すれば昭和と同じニュースが作れるのだ。

 

テレビは毎年斬新な報道などできない。したがってゴールデンウィークでは、取材の前に駅や観光地で混雑しましたといった原稿をあらかじめ作っておき、あとでそれに合わせた絵を持ってくるのだ。視聴者は別に10年前のニュースを流しても気づかないであろう。

 

根本的な問題は、日本の有給休暇制度が機能していないことだ。祝日は最低限のものにとどめ、各自が自由に休暇をとれるようにすべきである。

 

すると祝日が減ると困る。なぜならわが社では有給が取れないからと言い出す人がいる。話は逆である。祝日が大幅に減れば、それを口実に各自有給休暇を取りやすくする空気が生まれる。学校も同様である。皆勤賞などというものは犯罪的である。

 

テレビではこのような議論はできないので、是非ともネットで議論が進むことを望む。

例えば歴史好きの小学生が、テレビ番組欄を見て、織田信長を取り上げる番組があるぞと期待して視聴しても失望する。なぜならテレビでは、歴史の好奇心は一切満たされないからだ。

 

では何かと言えば、芸能人が織田信長を話のきっかけとして、雑談したり悪ふざけをする番組になっているのだ。これはあらゆる芸術・紀行番組なども同様だ。

 

美術作品を取り上げる番組なども存在しない。実は美術にまったく興味のない女優などが、感動したふりをして台本を読むだけなのだ。

 

NHK大河ドラマで歴史を学ぼうなどと、昭和のようなことを言う人が今でもたまにいるが、歴史が好きなら本を読むべきである。今では初心者でも理解できて、しかもそこそこ専門性のある本があるのだ。現にドラマの感想では、秀吉を演じた俳優の中では誰が好きかといった話題しかない。つまりアイドルオタクの会話と同じなのだ。

 

テレビは公共の電波を使用しているのだから、芸能人という一部の職業のみを優遇するのは、法に反する。例えば芸能人が出るのは各局週に10時間以内などと決めればよい。局のアナウンサーがナレーターや司会をするのは時間に入れない。ニュース番組では1人でも芸能人が出れば、芸能番組とカウントするのだ。

 

とはいえ、いまさら滅びゆくテレビを改革しても仕方がない。あくまでも個人の妄想である。

 

 

それでは興味ある教養分野を動画で楽しむにはどうするか。ネット配信している動画を探せばよい。出演者は専門家、あるいはそれに準じた知識と教養を持つ人を選ぶ。無駄な茶番劇が10秒以上ある動画、非専門家が茶化す場面があるものは避ける。このように高品質動画だけ見て時間を有効に過ごすことが大切なのだ。

 

そんな高品質の動画があるのかと疑問に思うかもしれないが、全体の5%程度はどんなジャンルでもある。日本人の能力も捨てたものではない。

 

歴史・地理に関してはカス動画が多い。しかし物理・数学・クラシック音楽・建築などの分野は見る価値のある動画が5%以上ある。あくまでも私の主観である。