「知の巨人」に注意 | 昭和世代が気まぐれに語る世界

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書店では、よく「知の巨人」などとおだてられた著者の本が目につく。たまにマスコミにも出演することもある。

 

このような人の本は一般的には信用ならない。中にはまともなものもあるかもしれないが、それは例外だ。

 

どんな人が知の巨人を名乗っているのか。まず大抵は文系である。理系の素養に乏しい。文系でも何らかの論文発表などの履歴があればましなほうで、単なる文筆業、テレビタレントまがいの人も多い。

 

理数系は苦手ということをプライドが邪魔して認められない。難解な数学や物理の問題を解くよりも深い思考に基づく哲学や社会学を専門としているのだとごまかす。そういえばノーベル賞理系分野受賞者は「知の巨人」などと普通は言わない。

 

理系が苦手なことを気にしているのなら、隠蔽すればいいのに、わざわざ放射能関連などで無知のばれる発言もする。

 

著書が壮大なテーマであることが多いのも特徴の一つだ。なぜ人類は発展したのか、なぜ科学革命が西ヨーロッパであの時代に起こったのか、人類が二足歩行した原因や背景はなにか。人類の未来はどうなるのかといったテーマだ。

 

このような一見もっともらしい本は読んでみると実に怪しい。科学の基本がなっていない。ベストセラーがあてにならない見本だ。特に哲学者、社会学者という肩書は用心すべきだ。まともな専門書を読んで比較するとその差に愕然とする。

 

また、なにか災害が起こる度に、「東日本大震災後、人間はどう生きるか」とか「コロナ流行後の社会」などという本を出す。災害がある度によりによって哲学者や社会学者の説教をなぜ聞く必要があるのか疑問である。

 

結論としては、多少難解でもまともな専門家の本を読もうということだ。ユーチューブは論外だ。