北九州市漫画ミュージアムに初めて足を運んだ。
東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市の「石ノ森萬画館」の復興までのパネル展を中心に震災や原発、復興への取り組みなどを扱った漫画の展示などが行われていた。
そんなに派手ではない展覧会だが、開幕イベントで石ノ森萬画館の方が語った言葉が印象的だった。
今、被災地から遠く離れたところにいる私たちができることは何かという質問に
「いままで沢山の支援をしていただきました。
これからは、私たち自身が動き出すときです。
石巻がこれからどう変わっていくのか見ていてほしい。
そして、この震災のことを忘れないでほしい。」
とおっしゃったこと。
石巻の瓦礫の受け入れた北九州に対する感謝の言葉、
石巻のがれきの処理がもうすぐ終わることの報告
などを伺ったとき、
忘れないでほしいといった言葉が胸に刺さった。
瓦礫を受け入れる際には、自分もそのニュースに興味を持って見ていたが、受け入れた後のことには、ほとんど関心を持っていなかった。
あんなに反対運動があったけれど、実際受け入れて何か不都合はあったのだろうか?
その時の判断ではなく、判断を下した後、どうしていくのかどうなっていくのかをきちんと見つめること。
人間はいつも正しい判断ができるわけではない、間違っていると気が付いていて、気が付かないふりをすることが問題なのではないか。
展示を見て、お話聞いて、漫画をよんで
一日たっぷりミュージアムを楽しませていただきました。