ひろさちや著 

「阿呆の知恵~自分らしい人生を送るためのヒント」



競争社会で「世の中の役に立つ」という物差しが採用されると、強者(勝ち組)が弱者(負け組)をあざ笑うことになる。強者(勝ち組)は、弱者(負け組)の犠牲の涙の上で勝ち組になっているのだから、彼らは負け組に感謝しなければならない。負け組の人たちが幸せに生きられるように世の中の仕組みを変えていく義務がある。それが勝ち組に課せられた義務であり、責任。


負け組にはそのような義務や責任は生まれない。だから、負け組のほうが気楽というわけ。


「四流になる」というのはつまり、

自分は役に立たない人間なんだと思うこと、この自己認識が大切なんだそう。


役に立たない、負け組なんて言われるとちょっと・・・やっぱりいやだな~

この本は、宗教評論家の方が書いた本なので、

基本は自分に与えられた運命を受け入れていくことが幸せにつながっていくってことをいいたいのだろう。


私にとっては、思うようにいかない今の状況に対して、とても気持ちを楽にしてくれた本になった。

「自分は四流である」と思うことで、

周りに認めてもらいたい、もっと仕事を増やしたい、世の中の役に立っているのか?なんてことにとらわれていたことが、ばかばかしくなってきた。


まずは今の状況を受け入れ、楽しむこと。

そうしているうちに、状況がかわってくるかもしれないし。

どんな状況にも悲喜こもごもはつきものなんだろうしな。