さつまいもの葉の絨毯がある。
あの時ほどの勢いがない。
葉を支える茎に元気がない。
横に進むことをやめて、下に向かう。
そのための軸を見つけ、引っ張ると確実な反応があった。
絨毯を開いた。
鍬を入れて、掘り出した。
さつまいもが出てきた。
おとうさんいも。
おかあさんいも。
おにいさんいも。
おねえさんいも。
あかちゃんいも。
2週間ぶりの家庭菜園である。
明日から東京の天気が崩れる。
雨が降る。
そんな天気予報を見て、足が家庭菜園に向いた。
水筒を持ち帽子(ハット)かぶり、いつもの道を歩く。
目的地は私の歩幅で2000歩ほどのところにある菜園。
小さな神社、お寺、馬頭観音を通る。
この3つの祠に頭を下げる。
子どもと孫の安心を祈る。
そんないつもの散歩でもある。
あの高熱の日照りはない。
静かな秋空の下を通る。
夏野菜のナスとピーマン。
それに清水森ナンバに似たような青唐辛子。
今でも枝に実をつけている。
この畑はよくみのる。
それをとって、冒頭のサツマイモの葉の絨毯。
10月の菜園。
神無月菜園である。
夏野菜を終えて、春野菜に向かう。
菜園散歩を楽しんだ。
帰りは家庭菜園先輩の同じマンションの人の車に便乗。