市川市の未来ちゃん像     | まちづくりの将来

まちづくりの将来

私たちが生きている地域社会を見つめ、これからのあり方を考えるブログにしたい。

京王線で東京東部の本八幡駅に向かった。

京王堀之内駅から乗換なしで1時間30分。

新宿駅を超え、都営新宿線の終点。

江戸川区の先の千葉県市川市である。

 

 

3月に式を挙げた長男夫婦が6月15日に新居を構える。

その一週間前にその周辺を訪ねた。

6月8日(土)10時半過ぎに私たち夫婦は自宅を出た。

 

 

4人での昼食後、本八幡駅から歩いた。

駅周辺からゆっくりと歩いた。

JR駅周辺の混雑から少し抜け、まちの風景に落ち着きを感じた辺り。

交差点のポケットパークに至った。

 

 

その中心に小さなブロンド像があった。

「未来ちゃん像」。

その足元に「地球・平和・未来」が彫り込まれている。

 

 

調べてみると「アメリカ・ソビエトに桜を送る会」の記念碑である。

その会活動20周年記念として、近くの大和田小学校と一緒に設けたという。

設置は2005年。

 

 

 yahoo!マップ:未来(みき)ちゃんの像(2018070820)から転載

 

 

ポケットパークから数分の場所に長男夫婦が決めた住宅があった。

まちの整備の途中。

道路の幅がまだ広がるのではないか。

この整備は早くても10数年の歳月がかかる。

 

 

東京江戸川区に隣接した市川市。

千葉県内では西側エリア。

今では流山市と都市間競争をしている。

東京都心に比較的近い人気のエリアである。

そのなかでもまち整備中のエリアを選んだように思えた。

そこに新夫婦なりに成長の可能性を感じたのだろう。

 

 

東京に住み、地方志向で生きた私。

東京都の西側の多摩ニュータウンで新たな東京時間を送り始めた。

次の世代も東京を選んだ。

だが、私の子の世代も東京都内には入れない。

地価や住宅価格の再高騰が始まっている。

それでもここで生きるという決意を見せている。

 

 

そんな中で好感が持てたのはポケットパークの小さなブロンズ像。

渡辺成良氏の作品だという。

桜の苗木を米ソに送り続けた20年の平和記念。

この日の小さな未来ちゃんは赤茶色のビロード布地の帽子をかぶっていた。

お地蔵様への赤い帽子に似たような土地の人の行為ではないか。

 

 

周辺の東京化の動きをけん制するような土地の人の思いを感じさせた。

私の次の世代がうまく生きていけますように。

そんな心のつぶやきが私にあった。