私への誕生日プレゼントは「もりのしいたけ農園」だった。
部屋で椎茸を育てる栽培キット。
3月12日(火)に梱包を解いた。
円筒形に菌が植え付けられている栽培ブロック。
菌床。
ビニール袋を剥がして、水洗いをした。
菌床の椎茸成長時計が回り始めたように感じた。
この栽培キットは2月28日に佐世保の自宅に届いた。
3月4日に東京に向う予定の数日前。
ネット便を開くと、椎茸を育てる暮らしを勧める手紙があった。
二男からの一日遅れの誕生日プレゼント。
シャレの利いたプレゼントだが、旅の前でそんな気分になれない。
すぐに東京に返送。
少し落ち着いた昨日、栽培キットを開封した。
トリセツによれば、栽培適温は18℃~25℃とある。
直射日光はだめ。
なんと、望ましい栽培環境であれば、2日~5日で収穫可能とある。
本当か。
今の季節では無理。
寒すぎる。
こたつの中は昨日のブログに書いているように、犬がいる。
こたつに押し込むと犬にどうされるかわからない。
食いちぎられるかもしれない。
今日で1日が経った。
なんだか、椎茸の芽が膨らんでいるようだ。
こたつの上のテーブルに置いている。
じっと見つめている。
そういえば、13年ほど前だったか。
弘前生活で椎茸栽培のために、樫の木をほだ木として50本ほど購入。
5月連休中に穴を開け、菌の駒を打ち込んだ。
我流の椎茸栽培だった。
1年ほど経って、夢の椎茸がなった。
たくさんはならなかったが、それなりに楽しめた。
2年が経った頃に大学定年になり、弘前を出ることになった。
それで隣の古川さんとリンゴ農家の前田さんに50本のほだ木を差し上げた。
その翌年だったか、前田さんから椎茸がよくなっていることを知らされた。
椎茸を加工して送ってもらったことを覚えている。
こたつで育てている椎茸の商品名は「もりのしいたけ農園」
トリセツによれば、菌床から3回ほど収穫できるという。
夏場には冷蔵庫の野菜室にいれること。
冷水に漬けることやペットボトルで叩くこと。
そんなことで本当に椎茸ができるのか。
それはどうでもいい。
わが家がしいたけ農園になる。