ベトナムの昼事情
3月のベトナムの昼はとにかく暑い。
この時期は乾季にあたり、日中は30度を超える。
しかし、日陰に入ると涼しい風が心地よく、まさに南国って感じだ。
ホーチミン市総合大学に学食がいくつあるのかは知らないが、ベトナム語教室の近くにある学食は、日本で例えると、地方のレストランの屋上にある食堂といった感じだ。
昼食時間は12時から1時間。
学食で昼食を摂るベトナム人の学生はまばらで、ほとんどは自宅から弁当を持参し、教室で食べている。
学食での食事は、1食あたり約200円。
毎回、ご飯の上に肉を乗せたシンプルな料理だが、ヌックマム(ヌクマム)という腐った魚の匂いがする調味料をかけると、パサパサのインディカ米のご飯に絶妙なバランスを与え、食欲をそそる。
最初はパクチーのように、ヌックマムに慣れなかったが、次第にその風味が癖になり、どんなベトナム料理にも必ずヌックマムをかけるようになった。
学食に限らず、ベトナムの料理店には必ずヌックマムがテーブルに常置されており、日本人にとっての醤油的な存在だと気づかされた。