(前回のあらすじ)

ベトナム語を学ぶため、タイのバンコクでビザを取得し、ついにホーチミンの空港に到着。しかし、学校や宿泊先の情報が全くない上、空港で迎えに来てくれるはずのスタッフも見当たらない。電話も使えず、絶体絶命のピンチに陥っていた。

 

 

すでに業者にはお金を支払っており、本来ならスタッフが宿泊先に案内してくれるはずだった。

 

しかし、その宿泊先すらわからない。

 

仕方なく、今日はどこかのホテルに泊まって、今後の計画を立てるしかない。

 

空港の周辺でインフォメーションセンターを見つけ、観光案内地図を手に入れるも、ホーチミン市総合大学の場所が全くわからない。

 

インフォメーションセンターのスタッフも英語が通じないため、さらに困惑。

 

あてもなく繁華街の方向へ歩いていると、「Parkview Hotel」という看板を見つける。

 

少し高そうだが、背に腹は代えられないと、そこに泊まることに決めた。

 

ホテルに入ると、中年の優しそうな男性が迎えてくれたが、英語が全く通じない。

 

すると、奥から20歳前後の娘さんが現れ、通訳を買って出てくれた。

 

なんとか宿泊手続きを済ませ、自分の窮状を説明すると、驚くことにその女性は明日から通う予定の大学の生徒だったのだ。

 

その女性は親切にも、業者に電話をかけてくれたが、日曜日のため連絡はつかなかった。

 

しかし、明日一緒に大学まで連れて行ってくれることになった。

 

まさに幸運の連続。

 

人生、山あり谷ありとはこのことだ。

 

とりあえず今日はゆっくり休んで、明日に備えることにしよう。

 

ベトナムでの第一日目は、波乱万丈の幕開けだった。