1998年2月21日 晴れ

 

ユースホステルを出発し、サンタルチア駅へと向かう。

 

ヴェネツィアを離れ、目指すはパトヴァ。

 

パドヴァでは、これと言って目的はない。

 

ユースで知り合った日本人に、あと2日間使えるヴァポレットのチケットを渡し、サンタルチア駅で別れた。

 

駅で、3,800リラの乗車券を買いもとめ、列車に乗り込む。

 

ヴェネツィアからパドヴァまでは距離的に近く、30分でパドヴァ駅へと到着した。

 

お決まりのインフォメーションセンターに立ち寄り、『Padova today』と地図を入手し、観光に出かける。

 

情報誌を見るも、それといって観るところもなく、ショニーリ広場で市場を散策し、パドヴァ大学の近くで店に入り、ラザニアとパンケーキを購入。

 

サンアントニオ教会まで行き、その教会の前のベンチに腰掛けながらラザニアを食べた。

 

ラザニアは器に入っているが、フォークなしでは食べにくく、仕方がないので手と口の周りを汚しながら食べた。

 

教会では、結婚式の最中だった。

 

教会の周りは、イエス・キリストの銅像がお土産として売られていた。

 

駅からかなり歩いてきたので、駅まで戻る体力もなくなり、1,400リラ支払ってバスに乗る。

 

パドヴァ駅に戻ってきた。

 

そういえば、日本を出発して、ちょうど1週間が過ぎた。

 

たまには親に電話をしようと思った。

 

公衆電話で国際電話をするには、1,000リラ以上入れないと電話が掛けられなかった。

 

1万リラのテレフォンカードを買って、約3分間、元気でいることを親に伝えた。

 

そして、一路、イタリア最終目的地、フィレンツェへ向かうため、37,500リラのチケット買い、午後2時10分、ユーロスターに乗り込んだ。

 

ユーロスターは、外見もカッコよく、乗り心地も最高だった。

 

(続く)