母：悪性脳腫瘍(グレード3→グレード4の膠芽腫へ転化）
闘病期間：2005.3月～2023.7月
私：肺腺癌（T1bN0M0 遺伝子変異無し）
2016.5月～2022.2月経過観察終了
今日は雨模様で、
しっとりとしたお天気でした。
梅雨の時期になると、
入院・手術の時の事を
思い出します。
母→2009年6月30日
私→2016年6月30日
これは、手術を受けた日です。
年は違うものの、
同じ6月30日。
不思議な偶然です。
雨模様の日は、
嫌いではありません。
続くと嫌になりますが
しっとりと濡れる草花、
窓から見える、
傘をさして歩く人々、
雨でも嬉しそうに散歩する、
子ども達や犬達。
そんな様子を窓から眺めるのが
結構好きだったりします。
そんな話をすると、
母は、それどころじゃなかった、
と言って笑っていましたが
そうですよね。
開頭手術ですもんね。
その後の吐き気や頭痛、
顔の腫れ・・・
辛かった思います。
私はというと、
本当、申し訳ない位、
楽しい入院生活でした
手術の翌日には、
サクサク歩いて、
友達がいる病室に行き、
みんなで頭を寄せ合って
ヘラヘラ喋り、
毎朝談話室でコーヒー飲みつつ、
朝食の時間が来るまで、
女子会さながらのお喋りタイム。
コーヒー・紅茶じゃなかったら、
酒盛り・・・
愉快な人々に囲まれ、
面白い話で盛り上がった時間は
不安や怖さが紛れて、
とても楽しく貴重でした。
一日だけ、朝焼けが綺麗だったけれど
あとは雨模様の天気でした。
それもまた良い雰囲気だったなぁ。
そして・・・
去年の6月30日は、
母が緩和ケア病棟から
退院した日です。
雨がしとしと降る中、
多くの医療スタッフさんが、
緩和ケア病棟の玄関の外まで、
見送りに出て下さりました。
多くの患者さんは、
亡くなられて退院なのでしょう。
けれど、母は生きて退院しました。
大好きな家で過ごすために。
私が出来る最後の親孝行だと思い、
連れて帰った日の空気感、
雨音、匂い・・・。
今でもはっきり覚えています。
もうすぐ、6月30日が
やって来ます。
猫さん達を撫でながら、
在りし日の母に思いを馳せ、
心の中で会話したいと思います。
母と私が愛用した物
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