高校時代の友人と久々にレトロ建築を訪問しました。9月23日

年に数回ほど公開される洋室がお目当てですが、日本家屋としても有数で昭和の個人宅としては数少ない重要文化財になっています。

 

まずは豪農風建築と言われる東棟の表玄関。

 

すぐの居間。風情ある囲炉裏があります。

天井も凝っています。

 

「遠山記念館は日興証券創設者遠山元一邸宅と美術コレクションをもとに、1970年に開館した[2]。運営主体は公益財団法人遠山記念館で、歴史的建造物である遠山家の邸宅・庭園と美術工芸コレクションを保存公開し、文化芸術の振興に寄与することを設置目的としている[3]。遠山邸の建物は2018年度に国の重要文化財に指定された。

 

遠山家住宅は、遠山元一が母、美以のために建てた邸宅であった。建築にあたっては、総監督を弟の遠山芳雄が務め、設計監督は東京帝国大学を卒業し東京・神田で設計事務所を開いていた室岡惣七が、大工棟梁は東京・阿佐谷の中村清次郎が務めた。日本各地から銘材を集め、当時最高の建築技術を駆使。昭和8年(1933年)9月26日の着手より昭和11年(1936年)4月25日の竣工まで2年7ヵ月。直接工事に関係した者だけでも延べ3万5千人を動員したという。」

 

書院造りと言われる中棟の大広間。

ここがメインの客間のようです。

 

 

天井や柱に贅を尽くしてますね。

 

さりげないところに凝った意匠がありました。

 

いよいよ2階の洋室です。まず応接室。

 

 

窓の上の特徴ある飾り。

 

寝室。

 

 

もっと豪華な洋室かと思っていたら、和洋折衷で見た目は質素でした。

 

2階の客間(和室)からの庭のながめは見事ですねー。

 

最後は数寄屋造りの西棟、母親のプライベート空間です。

 

 

 

これ何だか判りますか? (女中さんがどこから呼ばれたかの表示器)

 

庭からみた中棟。

 

 

こんな大きな立派な家を母親のために建てるなんて戦前の証券会社の社長って、凄かったんですね。でも材や調度には大金が掛かっているのですが、嫌味な感じが全くしないのには感心しました。施主、設計者、棟梁らの趣味の良さと息の合ったところが窺えました。

 

JR高崎線桶川駅かJRまたは西武川越駅からバス(本数が少ないので注意)でちょっと不便なところにあるんですが、レトロ建築好きには大いに行く価値がありますね。

 

📸はSONY A7RM3、レンズはタムロン24mm/F2.8です。安くて、軽量220g、写りも良しで快適でした。