これからジャズを聴き始めようという人への「お勧めのこの一枚」、今回はマッチョなテナー・サックスを存分に楽しめる、「WAY OUT WEST / Sonny Rollins 」 で、1957年の録音です。
1930年生まれのソニー・ロリンズで、マイルスやコルトレーンとともにハードバップ全盛のこの時期に活躍していました。
モダンジャズ黄金時代(1950年代後半~60年代前半)はジャズの中心地はニューヨーク、つまり「イースト」ですが、マックス・ローチ・バンドの一員としてロサンゼルスを訪問した際に、現地で調達したリズム・セクション(シェリー・マンとレイ・ブラウン」と録音したのがこのアルバムです。
カウボーイ姿がカッコイイ⁈
まず、この曲を聞いてください。西部劇映画から「俺は老カウボーイ」。
次はスタンダード曲の「愛より偉大なものはない」。
最後また西部劇映画より「ワゴン・ホイール」。
ピアノレスのトリオという意表をついたシンプルな編成だけに、豪放磊落なロリンズのサックスが際立ちますね。
あらためて聴いてみると、ソニー・ロリンズのテナーが自由に縦横無尽に歌うので、実に楽しいです。思わず聞き入って、全曲聴いてしまいました。この温かさ、判りやすさはいいですね。
テナー・サックスというとやはりこの人を外すわけにはいきません。ロリンズのソロを堪能できるジャズアルバムとしてお勧めします。
収録曲[編集]
7.-9.はボーナス・トラック
- 俺は老カウボーイ - I'm an Old Cowhand(Johnny Mercer)
- ソリチュード - Solitude(Duke Ellington, Eddie Delange, Irving Mills)
- カム、ゴーン - Come, Gone(Sonny Rollins)
- ワゴン・ホイール - Wagon Wheels(Peter De Rose, Billy Hill)
- ノー・グレイター・ラヴ - There os No Greater Love(Isham Jones, Marty Symes)
- ウェイ・アウト・ウエスト - Way Out West(S. Rollins)
- 俺は老カウボーイ(別テイク)
- カム、ゴーン(別テイク)
- ウェイ・アウト・ウエスト(別テイク)
演奏メンバー[編集]