今日の一枚は全てのオーディオファンと音楽ファンに絶好のクリスマス向け名盤として紹介します。
録音は1976年・昭和51年、ストックホルムの教会でコーラスとパイプオルガン(表題曲のみ金管を含む)によって演奏されたクリスマスソング・ブックである。
まずは日本ではクリスマスといえばこの「聖しこの夜」11曲目
左側の女性ボーカルから始まって右側の男性ボーカルに移り、そしてそれらが重なり、ホールの残響と一体になっていく・・・。
そしてアルバムの白眉というべき「Julsang (O HOLLY NIGHT)」9曲目
右側の女性独唱から始まり、そして混成合唱のハーモニーが重なっていく。ワンポイントマイクが拾った直接音と広い教会の包みこまれるようなホール残響音、そして消えてゆくハーモニー音。美しいとしかいいようがない。
ちょっとJazzyな「ホワイト・クリスマス」15曲目も楽しいね。
世の中にはオーディオマニア向けの優秀録音盤というのが沢山あるが、実は曲も音も良いというのはそうありません。盤によっては民族音楽だったり、現代音楽だったり、はたまたガラスの割れる音だったり、チェックには使えてもとても愛聴盤になりそうもないものが意外と多い。この盤は間違いなくどちらも良く、聴いていて楽しいし、信者でなくてもクリスマスの清澄、敬虔、荘厳、楽しみなどなどを感じることができます。
40年も前の録音ですが今聴いても最優秀録音盤のひとつですね。CDでも充分に堪能できます。CD化は1993年ですが、私もすぐに購入し以後、オーディオシステムのチェックやクリスマスアルバムとして愛聴しています。システムが良くなればなるほどコーラスの人数が多くなり、ホール空間が広くなり、消えていく残響音がはっきりと長く聴こえるようになります。私のような年季の入ったマニアが集まると必ずシステム・チェックに一度は試聴されという、そんなアルバムです。

