日本の南の海で雲のかたまりが多く出来つつあります。

 

昨年は記録的な少なさでしたし、今年も7月まで台風の発生は4個と少な目でしたが、8月に入って5号が東経140度線上で発生して東北を横断して以降、すでに9号まで立て続けに誕生しています。

 

しかもその勢いに衰えが見られずに、今後さらに発生し続ける可能性が高くなってきています。

 

 

九州付近にあった熱帯低気圧は発達しないまま日本海方面に抜けましたが、沖縄周辺で台風9号が発生して今後北上する見込みです。

 

9号は今後前線が形成されつつある東日本や北海道に湿った空気を送り込んで大雨になる恐れがあります。

 

そして上の図に赤丸で示した雲のかたまりが新たな熱帯低気圧、つまり台風の卵たちです。

 

もともと台風は時計回りの風と反時計回りの風がぶつかるエリアで発生し易いのですが、今年は日本の南海上が条件に合致しているようです。

 

 

上図は現在の海水温度分布を示したものですが、西日本の南は海水温度が30度を超えています。特にこのエリアを通過する台風は大型化しやすいと言えます。

 

フィリピンミンダナオ島の南にある熱帯低気圧は海水温から見ても成長しやすく、今後の進路に要注意です。

 

また北海道から北東北にかかっている帯は秋雨前線になっていく可能性もあって、今後残暑に影響を与えるかも知れません。またこの帯は亜熱帯ジェット(偏西風)の位置を示しています。