本日(8月14日)岸田首相が次期自民党総裁選挙に出ないことを表明しました。
その本質は次の総選挙で自民党議員の大量落選を防ぐことでしょう。逆に選挙に弱い議員からすれば、辞めてくれてほっとしていることでしょうね。
続投の道を探ったにも拘らず、党内の求心力を得られなかった結果でしょうが、これも”不徳の致すところ”ということなのか。
岸田内閣が不人気になった原因は、統一教会問題と派閥の裏金問題であって、どちらも岸田首相の責任ではないのですが、最高責任者としての”管理責任”を問われた形です。
おかしな話ですね。どちらも岸田さんが総裁になる以前の不祥事であって、顕在化したのが在位期間中だっただけなのに。
こういう責任の取り方・取らせ方というのは、私は嫌いです。
実際に悪さをした人が責任をとるべきで、トップがいちいち引責すべきではないと考えます。
ただ一方で岸田総理の下では総選挙を戦えないことは事実であって、選挙に勝てないことを理由とした引責は政治的にはあり得るのでしょう。
岸田総理が不祥事を上回る実績を上げられなかった結果ではあり、そういう意味では失敗こそなかったものの、壮大な無駄な政策を積み上げてしまった責任をとる必要はあるのかも知れません。
人気挽回策として泥縄式に実施した”異次元の子育て支援”や”定額減税”などは国民から見透かされてさらに人気を落とす結果に。
国民感情からすると、税金の無駄使いは許せませんから。安易なリベラル的政策はいただけません。生煮えで打ち出しても逆効果になるだけです。
一方で岸田総理の功績として、好調な経済そして賃上げの実施、一般受けは悪いけれど「防衛反撃能力の整備」、原発の活用などけっこう頑張ってた印象です。
ちなみに次の自民党総裁は、もっとも手垢のついていない人になるのではないか。
(続く)