8月8日午後4時43分、宮崎県日向沖でM7.1のプレート境界型地震が発生しましたが、このエリアは南海トラフ地震のトリガーになる可能性が指摘されていました。

 

 

予め想定されていた規模を上回ったため、気象庁地震評価検討会は「巨大地震注意情報」を発表しました。これは大震法ができた70年代以来初めてのことです。

 

前回の南海地震は1946年だったので、まだ78年しか経過していませんので周期的に言えばまだ早いのですが、可能性はゼロではありません。

 

気になるのはその後の余震域が東に移動して震源が浅くなっていっていることです。

 

これはプレート境界付近で連鎖的に地震が続いていることを意味しており、固着域が破壊される可能性も否定できません。

 

巨大地震が誘発される可能性は0.5%程度とのことですが、地震予測の世界では低くありません。8月3日にはフィリピンのミンダナオ島付近でM7の地震が発生していて、今回の地震に繋がった可能性もあります。同じフィリピン海プレートですから。

 

例えば能登地震の際には、5年前から継続的に前兆地震があったし、東日本大震災では本震の2日前にM7.3の前震が観測されています。

 

日向灘では今年に入って何度も中規模地震が発生していて、今回も一連の地震活動によるものだと考えられますが、南海トラフ地震に繋がる可能性は否定できないと思います。

 

能登地震でも前兆期間が5年あったわけで、その間に耐震補強などを進めていれば、かなり被害を軽減できたのではと感じます。

 

今回の地震も前兆ととらえて巨大地震に備える準備を加速させるべきだと思います。

過大に脅すのではなく、最善を尽くすことです。