高齢者の増加とそれを支える生産年齢人口の減少によって、年金の需給バランスが崩れる恐れがあるため、政府は「繰り下げ受給」を勧めています。

 

まあ現時点ではGPIFによる運用益が20兆円前後あるためむしろ黒字ではありますが、運用自体はいつどうなるかわかりません。

 

そのため政府はできるだけ安全サイドに寄せようとしているのです。

 

 

このグラフにあるように65歳から70歳まで繰り下げて受給すると年金額が42%増えるという仕組みです。

 

これは年率に直して7.2%の利回りになります。

 

ところが年金の場合、早死にすると貰い損になってしまいます。

 

 

70歳まで繰り下げると81歳を超えないとお得にはなりません。

現在の男性の平均寿命は81歳レベルなので絶妙な線をついてきていますね。

 

一方女性の平均寿命は88歳レベルなのでお得のように見えますが、主婦だった場合ご主人が亡くなった後は遺族年金となって大幅に減額されるのです。

 

ちなみに遺族年金は、ご主人の2階建て部分の60%です。

 

いつまで生きるかわからない状況の中で、もっとも有利な方法は規定通り65歳から年金を受け取って、その額を自分で運用することです。

 

現在の市況で年7%の運用益を得ることはそれほど難しいことではありません。

 

繰り下げ受給を考える人は年金なしで生活できる人なので、政府に運用してもらうよりも自分ですればいいのです。

 

そうすれば年金の貰いはぐれもないですし、長生きした場合でも繰り下げ受給と同じレベルの額を得ることもできるのです。

 

いかがですか?