製鉄然り太陽光も風力発電そして電気自動車も全く同じパターンで、シャープがやられた液晶パネルもはたまた新幹線も同じ手口で奪い取られました。
中国のやり口は、まず甘い餌を仕掛けて技術供与や合弁事業で技術を抜き取って、
技術が手に入ると一気呵成に横展開を行います。そしてあっという間に全世界の需要に十分なだけの供給力を持って、安値で輸出攻勢をかけて市場を席捲して、相手国の製造能力を破壊しようとするのです。
おそらく中国政府もグルになって意図的にやっているのだと思います。
さすがにこの期に及んではその意図に気づかない国はないでしょうが、安い上にそこそこの品質レベルに達しているので放っておいたら国内産業はやられてしまいます。
これに対抗するには、かつて共産圏に対して行った囲い込みをするしかないでしょう。そして先端技術を渡さないことです。今半導体でやっているように。
彼らは必死になって盗みにくるでしょうが、そこは西側諸国が手を組んで対抗することです。
そして先進国の市場についても障壁を設けて中国製品を排除するべきです。
問題は発展途上国・グローバルサウス市場ですが、できるだけ中国が市場を広げるのを阻止しなければなりません。
中国の戦略は数を作れないと成立しないので、市場を可能な限り小さくできれば黒字化できずに自然と淘汰されていきます。
一旦破壊された製造能力は復元することが難しく、そうならないようにすることが何より求められます。
中国は大変危険です。対中戦略は各国による囲い込みを1つずつやることです。
習近平主席の失政のおかげで各国が中国の脅威に気づいたことは幸いでした。