やることが速いというか、日本での対応と違いが際立つ迅速な台湾の対応です。

 

 

日本の報道では誰も触れませんが、地震初日や2日目の台湾救助隊の行動の素早さには驚きます。日本ではとてもこうはいかないでしょう。

 

写真のビルは傾いて倒壊しかけているのですが、パワーショベルを使ってつっかい棒を入れて倒れるのを防ぎながら、上から救助隊を送り込んで内部に閉じ込められた人を救出しました。多くの人を助け出してこのビルでの死者は1名だけ。

 

恐らく日本では安全を確認しないと救助隊が中には入りません。また倒壊を防ぐ作業も安全を確認しないとやらないと思います。

日本だったらこのビルは確認中に倒れて多くの死者が出たのではないでしょうか?

 

有名な観光地である「太魯閣」でも多くの地すべりなどが発生して、観光客700人ちかくが閉じ込められましたが、危険を顧みずいち早くヘリでの救出が始まりました。

 

TSMCの半導体工場も2日で復旧に至ったそう。

 

結局4月5日の時点で死者は12人、けが人が1000人超ということで、M7.7の大地震にも関わらず圧倒的に被害が小さいのです。

 

ここに日本と台湾のリスクテイクの違いを見た思いです。

会議室からの指示を待つ日本と現場で判断できる台湾の差がスピードに現れます。

倍以上のスピード差があることは明らかです。

 

ロイターの分析によると、台湾は中国からの有事に備えていて、平和ボケした国とは普段からの緊張感が違うとのこと。

 

まるでハリウッド映画のヒーローを見ているように感じました。