1月2日のブログに正断層型の地震ではないかと書いたのは、津波が発生していたからなのですが、どうもそうではなく逆断層タイプの地震だったそう。

 

 

能登半島先端の断層群は半島と海の境目にあって、逆断層だった場合ほとんど海水の変動が発生しないため、被害を発生させるような津波は起きないと思ったのですが、実際には3m前後の津波が襲いました。

 

その理由を考えてみると2つの要因が挙げられます。1つは沖合の断層も動いたということ。

 

実際には活断層は何段にも重なっていて、その沖合にある断層が動くと海水変動がおきますので津波発生に繋がります。この図を見ると輪島沖や珠洲市沖に活断層が伸びているので、そこへ地震波が伝わって連動して動いたのでしょう。

 

輪島市に津波が襲ったのは沖合の活断層が動いた可能性があると思います。

 

もう1つには海底地すべりの発生が考えられます。地震動により海底斜面に溜まっていた土砂が崩れて海水変動を起こすというもの。富山湾側とか珠洲市沖には深い海底渓谷があり、その斜面に溜まった土砂に振動を与えればがけ崩れが発生します。

 

珠洲市の富山湾側に津波が到達したのは、海底地すべりの可能性があります。

 

日本海は2000万年前からの正断層活動によって形成されたものですが、テクトニクスが変更されれば逆断層として働くこともあります。或いは横ずれ活動をすることも。能登半島先端部や佐渡島などはそうした活動によって形成されたと思われます。

 

日本にある半島や島、或いは山地などは断層起因である場合が多いと言えます。こういった活断層の活動周期は数千年ですから予測するのは、ほぼ不可能です。

 

中部地方は活断層の巣と言えます。