沖縄県の人口が現在148万人に対し、離島では最も多い奄美大島でも人口は9万9千人ということ。佐渡島で5万人、対馬は2万7千人に過ぎません。

 

奄美大島も戦後アメリカに占領されて1953年に日本に返還された歴史を持っていて、沖縄と似た経緯を辿っています。沖縄と奄美大島の一番の違いは米軍基地が残ったか残らなかったかです。

 

言い換えると沖縄は戦略的要衝だったため、利用価値が認められて米軍基地が設置され、基地や政府の振興策による効果が合わさって現在の繁栄に至っていると思われます。

 

基地のない他の離島ではほぼ例外なく人口が半減しているのに対し、沖縄は1955年の80万人に対し1.8倍に増加しているのです。

 

ちなみに栃木県の足尾銅山の町は閉山後人口が1万人から1500人に激減しています。

 

もし基地をなくそうと考えるなら沖縄は独立を勝ち取るしかないでしょうが、仮に米軍基地を全廃させたとしても単独で自立していくことは困難です。経済や食料問題でも自給自足は無理ですし、地理的価値は変わらないため今度は中国が沖縄を支配し基地を置こうとするでしょう。

 

そうなると戦略的拠点を巡って日米対中国の争いの場になる可能性があって、沖縄の求める平和とは逆の状況になりかねません。

 

いずれにせよ沖縄が単独で生きていく道はないと思われます。アメリカの傘の下でパワーバランスの下平和を維持する道が最善だと感じますがいかがでしょうか?

世界中見渡しても、米軍基地があるところでは安定が保たれ、ないところでは紛争や侵略が発生している現実があります。

 

感情に任せて”米軍基地撤廃”を求めることは、沖縄にとって危険な試みであると言わざるを得ません。万一中国の傘下に入り、強権政治の下自由を奪われることを良しとするのでしょうか。