イーロン・マスク氏がツイッター社を買収して大リストラを始めて約1年が経過しました。

 

この1年で社員数は7500人から1500人にまで大幅に減ったようですが、ツイッター(X)は問題なく使われていて、METAが始めたスレッズなどにユーザーを奪われることもなく、大山鳴動した割には不具合なく稼働しているように見えます。

 

今年4月から8月にかけて大幅な改修を行い、ツイッターブルーなど課金化を強化するなどしています。

 

これって1500人で問題なく操業できることを示しているのでしょうか?

売上50億ドル(7000億円)の会社ですよ!

 

過去のツイッター社の業績は以下です。

 

売上高は順調に伸びていて2021年には50億ドルを超えていましたが、営業利益はマイナスの4億ドルと大赤字だったのです。黒字は2017年と2018年の2年間だけで後は赤字決算が続く体たらくだったのです。

 

その大きな原因は売上以上に伸びの大きい従業員数の増加による人件費増です。

 

 

2022年Q2で見ると売上総利益6.36億ドルに対し、販売費・研究開発費の合計が9.8億ドルもかかっていて、営業利益はマイナス3億ドルです。この費用の8割以上が人件費です。

 

ここがイーロンマスク氏がリストラを決行した理由でしょうが、従業員7500人が1500人まで減ったとなると約6億ドルの改善になります。

 

恐らく広告収入はかなり落ち込んでいると思われますが、ここにきて戻ってきているようでもありますし、さらに有料会員の増減がカギを握るかも知れません。

 

あと1カ月ほどで2023年決算となるので、大変興味が尽きません。