対馬市が核廃棄物最終処分場に関する文献調査を請願することを採択した模様。

これは北海道の寿都町、神恵内村に続いて3カ所目となります。

 

ただ相変わらず反対派はいてすんなりとは進まないでしょうが。

 

対馬市もご多聞に漏れず、この数十年の間に人口7万人から3万5千人と半減している過疎の町です。今後20年でさらに半減する消滅可能性都市とされています。

 

核の廃棄物の中間貯蔵施設の調査受け入れを決めた山口県上関町もここ20年で人口が半減していて、何か手を打たないと町自体が消滅する恐怖に襲われているのです。

 

2010年の話ですが、日本創生会議が発表した2040年における「消滅可能性都市」は市町村1799の内半数以上の896がその対象だとして衝撃を与えました。

 

あれから13年がたった現在、確実にその時限爆弾のタイマーは進んでいます。対馬市や上関町は居ても立ってもいられない思いで核廃棄物に自治体の将来を託すために応募する気になったのでしょう。

 

“核”という言葉にアレルギーを感じる国民は多いのでしょうが、実際には人が恩恵を受けているエネルギーはほぼ全て”核エネルギー起源”と言っても過言ではありません。宇宙の始まりそのものが”核エネルギー”起因であり、太陽の光も同様ですし、地球内部の熱も”核エネルギー”によるものです。避けて生きることはできません。

 

それに核廃棄物の中間保管にしても最終処分にしても核汚染リスクは限りなくゼロに近いものです。また環境や景観面でも負担を強いるものでもなく、仕事を生んで経済効果を地元にもたらす”救いの神”のような存在です。

 

はっきり言って早い者勝ちの状況です。受け入れた自治体は確実に消滅を免れて将来に亘って存続が保証される”打ち出の小槌”を手にすることになります。

 

私は近い将来争奪戦になるのではないかと思っています。