この8月も例年通り新型コロナの流行ピークを迎えたのですが、テレビ等があまり騒がなかったので、すーっと通り過ぎていった感がありました。

 

実は私の家族も8月に陽性になり、私自身も一時期体調がおかしくなったりしたけれど、抗原検査では陰性だったりしたことがありました。もし感染していたとしても倦怠感があったくらいで熱も出ずに、正直夏バテと大差なしでした。

 

さて5月に5類移行した際に、マスクについても基本付けなくて良いことになったのですが、その理由は誰も説明しなかったのです。そのためマスク信仰の強い日本では未だにマスクを手放そうとしない人がけっこういて、「暑い中大変ですね」と皮肉まじりに眺めていました。

 

実は2022年初頭にオミクロン株が登場した段階で、新型コロナの感染の仕方について、大きな変化が見られたのです。

 

それまで専門家たちは”飛沫による感染”が主としていたのに対し、少なくともオミクロン株については”エアロゾル感染(空気感染)”が中心となっていると認識を変えたのです。

 

部屋を閉め切ってエアコンで空気を循環させる時期、つまり夏と冬に感染のピークがくることからも明らかなように、空気の循環による空気感染こそが新型コロナ流行の主原因です。

 

このことは2020年ダイアモンドプリンセス号で、船室に閉じこもっていても感染が広がったのも、エアコンによる空気の循環がウィルスを運んだからだったからだと思われます。

 

飛沫感染であればマスクをしていればある程度防ぐことができますが、空気感染であればマスクの隙間から侵入してくるのでほとんど予防効果は期待できません。

 

何しろ不織布マスクの場合、正面から息を吸うのは抵抗が強いため、どうしてもサイドや鼻の周りの隙間から入ってくる空気量の方が多くなります。

 

アメリカCDC等の研究結果では、マスク有り無しでの感染予防効果は15%程度しかないと報告されていて、着用の仕方など考慮すると現実的にはほぼ効果なしということになります。

 

この結果を受けて欧米では2022年1月の段階で、すでにマスク不要ということを宣言したのです。これは日本がマスク不要とする1年以上前のことです。

 

日本では未だに無意味なマスクをしている人を多く見かけますが、趣味でしている人は別として、感染を不安に思ってしているのだとすると、これはお気の毒です。