私にとって3人の『思考能力キャパを超えた天才』がいる。

今日は、その中の一人、Princeプリンス殿下の『ROCKな殿下』の作品について。

 

そもそも、殿下が凄いのは、オリジナルアルバムを40枚くらいリリースしていることでもなく、ベストアルバムが7枚も出ていることでもなく、ずーっと創作意欲が衰えなかったことに尽きるのではないだろうか!?

ロックとファンクとジャズが、初めて融合した…とか、27種類以上の楽器を演奏できる…とか、声域が4オクターブ半あるとか...とか・・・いやいや、やっぱり、ちょっと凄すぎる〜

どれか一つでもあればスゴいのに、なんでもケタが違う...やはり私の理解能力ではちょっと把握できないくらいだから、知っている言葉をあてれば「天才」ということになる!

正直に言えば、殿下が確立したいわゆる「ミネアポリス・サウンド」と呼ばれるシンセを中心としたファンクミュージックが私はあまり得意ではない...汗 おそらく、それではプリンスのファンとしてはまったく初心者の域を出ず、まだまだ「にわか」にすぎないよね〜と殿下信奉者ファンの皆様から蔑まれることはよくわかっている。

でも、そんな私でも、アルバム所持数が20枚を超え、生涯で唯一の同じアーティストで3回もLIVEに足を運び、5曲以上もカバーするほど、ROCK テイストな曲だけでも20年以上もがんじがらめに捉われてしまっているのだから、少しはこの人についてメモっても罪にはならないんじゃないかと・・・。開き直って、無頼派ぽく振舞おうと決めていたとしても、コアなファン層に申し訳ない気がするというだけでも、やっぱりこの人は、普通の人ではない...笑

 

まずは、私が殿下のアルバムで最もよく視聴しているアルバムをご紹介します!

 

これです!「TheRainbowChildren」24作目になるそうです。一般的には、一度名前を捨てた殿下が、「Prince」を再度名乗ることにしたアルバムで、JAZZぽいと評価されることが多いアルバムです。もう、10曲目のコーラスだけの「Wedding Feast」以外は全部、めちゃめちゃ好きです!1時間ちょっとなのでリピートして何度も聴いちゃうアルバムです。皆さんが言うほどJAZZぽくはないです。1曲目は確かにもろJAZZですが、最後半はディストーションギターがかっちょ良いロックになります。2曲目は確かにJAZZファンクっみたいな感じですが、こちらもビートが強くてかっちょ良いです!このアルバムは全編を通して、ベースの感じが好きなんですよね〜・・・スライのラリー・グラハムが2曲ほど弾いてますが、そっちじゃなくて殿下自身が弾いてるベースの地を這って蠢くようなトーンのベースがいいんですよ!

このアルバムは、なんの根拠もブレない指標も存在ない、完全に印象だけの私の『ROCK度数』(10点満点)で言うと『ROCK度2』です(ちなみにFUNK度は6でJAZZ度は8です)・・・まぁ雰囲気で流してください...笑

 

殿下のつくるサウンドの特徴は、楽器の音を重ねるのではなくて、削ぎ落としていく中でVo.の艶かしさと、演奏のセンスの良さを際立たせるところにあると思っているのですが、その真骨頂は私が好きな「ROCKな殿下」にこそ際立つと思っています!

例えば誰もが知っている「When Doves Cry」・・・ええ、ベースが入っていません...汗

この、誰がなんと言おうと代表作のこの「Purple Rain」のB面の1曲目であり、全米チャート1位の名曲です。パティ・スミスの名カバーを聴いて、変な話ですが、コード進行があるんだぁあ〜などと...未熟で申し訳ないばかりです笑

このアルバムは『ROCK度10』満点!ですね!

 

ここからは、私が持っているアルバムの中から、私が特に好きな「ROCKな殿下」をメモっていきたいと思います。

ただし、ここで私がピックした曲でコンピしてみて、とかでは全くありませんので、悪しからず。

ちょおーっとだけ野心を明かせば、機会と時間と幸運があれば、ボケてしまう前に、全曲カバーしたいという思いでピックしています...笑

あ、ちなみに「Purple Rain」ではその「When Doves Cry」と「Purple Rain」にもう一つの全米ナンバー1の「Let's Go Crazy」こちらは後年のLIVEのヘヴィなバージョンがいいですね!

 

 

続いて、7作目となる「Around The World in A Day」からは

 

曲調の振幅幅とアレンジのバリエーションがとてつもなく豊富なこのアルバムからは、「Paisley Park」と「Pop Life」、そしてもちろん「Raspberry Barret」ですね。

このアルバムは『ROCK度9』ですね。

 

 

8作目の「Parade」からは3曲をピック。

 

このアルバム、プリンスの数多い名作アルバムの中でも私の中では名盤筆頭格だと思っているのですが、このアルバムからはまずは「KISS」。これは本当にびっくりしました。当時私はバリバリとVo.とg.を担当する2つのバンドをやっていて、どちらのバンドも曲を作るのは私だけだったのですが、いきなりMTVかなんかで見たのかな...なんに驚いたかと言うと、リバーブの全くかかっていない殿下のVo.です。まず間違いないと思いますが、その当時、特にROCK界隈では深くリバーブかけるのが全盛の時代でした。NewRomanticの人たちとかでいっぱいだった気がします。それがいきなり、「ナマゴエ」です。しかもファルセット...耳を介してではなく直接脳みそに踏み込んでくるかのようなリアルな生声にぶっ飛びました!

この曲はJAZZYな感じにとか、グランジぽくとか、覚えているだけでも3種類くらい志向を変えてカバーしました!多分、まだ歌詞はすべて覚えていると思います。このパレードというアルバムは、殿下のアルバムの中では、最も黒っぽくないアルバムじゃないかなぁと思います!その意味でもこのアルバムは『ROCK度10』満点!ですね

このアルバムから他には、1曲目の「Cristopher」と「Girls&Boys」それに「Sometimes It Snows in April」ですね。

 

ここまでの3枚はもう「ROCKな殿下」大爆発という感じですね!もちろん、ファンクもあるんですが、大好きな領域内ですね...笑

 

 

ここからはランダムに!

 

33作目「Lotus Flow3r」からは

 

「Boom」「Crimson&Clover」「Dreamer」そして「Colonized Mind」です。

特に「Colonized Mind」は、ギターのフレーズが要所要所で効いているどブルースなんですが、歌いたいんですよね〜バンドで!

このアルバムは3枚組とかで、マジで迷惑でしたね...笑 他の2枚はほとんど聞いていないです・・・殿下、申し訳ない...涙

このアルバムは『ROCK度7』です

 

 

 

32作目「Planet Earth」からは

 

もちろんこの曲「Guitar」と「Resolution」を・・・でもこの2曲だけ...笑

このアルバムは『ROCK度6』です。

 

 

お次は22作目となる「The Vault」から

 

「5Women」と「Salah」そして多分できないだろうけど「The Rest of My Life」...どうしても演りたいなぁ〜

このアルバムは『ROCK度7』です。

 

 

 

次は31作目となる「3121」ですね

 

このアルバムからは「Te Amo Corazon」と「The Dance」です。

久々の快作でしたね、このアルバムは!かなり黒っぽい曲もありますが、1曲目から最後の「Get On the Boat」まで、統一されたサウンドで一気にいけます!

このアルバムは『ROCK度3』です。

 

 

 

次は17作目となる「Gold Experience」から。

 

「The Most Beautiful Girl in the World」に格闘技K1のアンセムとなった「Endorphinmachine」「Gold」そして「I Hate You」の4曲ですね。曲間をDJみたいなのが繋いでいる謎のアルバムですが、ROCK色が強いので、かなり聴き込みました!この時のLIVEの印象も強くのこっています。確か、白いベース抱えてオープニング出てきたのはこの時だったと思います、びっくりしました!

このアルバムは『ROCK度8』です。

 

 

 

お次は18作目の「Chaos and Disorder」から。

 

レーベルとの契約のために、ほとんど1週間くらいで、殿下曰く「片手間に」作ったらしいけど、私はめちゃくちゃ好きなアルバムです。

全編を通してスタジオにいるメンツ集めてせーの!で演ったら、なんか全部ROCKぽくなっちゃったよ〜息吸って吐くだけでいいなら、こんなになっちゃいますっみたいな感じです。この「あんまり凝らないでドサっと曲のまま演る」みたいな感じが元々好きなのかもしれないです。それでも、私は他の多くのグランジバンドあたりよりもずーっと良い曲と良い演奏だと思います。プロってこういうこと...みたいな笑

このアルバムからは「Dinner with Delores」「Into the Light」そして1曲目の「Chaos and Disorder」を。この曲はベスト盤に収録されているROCK名曲「Peach」から始めて、ブレイクで「Chaos and Disorder」に移行する感じで。そう、殿下がジ・アーティストくらいの頃にステージで演ってたアレンジで!

このアルバムは『ROCK度9』です。

 

 

 

次は12作目の「Graffiti Bridge」から。

 

このアルバムは映画のサントラ設定でTIMEとか他のバンドの曲もちょろっとあって散漫な感じがとても評価が低いのですが、好きな曲が5曲ほどあります・・・この時期の殿下の感じ、とても好きなのかもしれません。その中の2曲「The Question of You」と「Thieves in the Temple」の2曲は、オールタイムベストにも入れてしまおうかというぐらい好きです!このアルバムは『ROCK度5』です。

 

 

 

次も割と評価の低いアルバム、23作目の「Rave Un2 the Joy Funtastic」から

 

 

うーん、このアルバムも好きな曲が多い〜ただ、全編を通してかなり黒っぽいんですが...汗

「The Greatest Romance Ever Sold」「Tangerine」「Baby Knows」「Wherever U Go, Whatever U Do」あたりです。

特に、おそらく気合の入った殿下ファンであればあるほど、印象が薄くなりそうな「Wherever U Go, Whatever U Do」がかなり好きなんですよね〜!

確かに、ゴリゴリに凝っている感じがしなくて、ちょっと投げやりな殿下を感じますが、やっぱりこんな感じが好きなのかもしれないですね。ただ、オールタイムベストを選ぶとしたら、全部、入ってこないです...笑

このアルバムは『ROCK度2』です。

 

 

 

 

お次は14作目となる「LOVE SYMBOL」です。

 

と言っても、正式な呼び名はいまだに知りません...笑

このアルバムは、全編にわたって、なんか違う殿下がいます。サウンドの感じが全く殿下っぽくないんです。とてもキラキラしています。どちらかというと、あまり好きな方ではないです。楽曲としての振幅幅もかなり広くて、「なんだこれ???」も3曲ほどあります。

「The Morning Papers」と「And God Created Woman」の2曲に限れば、完全にROCKでオールタイムベストにも入れたくなるほど大好きです!

このアルバムは『ROCK度7』です。

 

 

 

次は13作目の「Diamonds and Pearls」から。

 

ジャケットがホログラムとか色々話題になりましたが、そこらへんには全く興味も関心もなかったです...汗

かなり重厚なアルバムです。どの曲も珍しくサウンドが分厚いです...でも後輩は「プリンスってずっとこんな感じかと思ってました」と言ってました。私はとても奇妙でした。でも流石に名曲めじろ押しですね。このアルバムからは「Money Don't Matter 2nite」と名曲「Cream」をピックします!

このアルバムは『ROCK度6』です。

 

 

 

次は19作目となる3枚組CD「Emancipation」から。

 

この3枚組CDの大作は、私のパートナーがとても好きでずっと“貸し出し中”になってましたが、一時返却をお願いして聴き直しました。

いや〜あっかるい殿下ですねぇ〜!!!うろ覚えの記憶より数段明るい殿下がここにいます!LED化されたオール電化/殿下ですね...バカバカしぃ...笑

60分収録の3枚組とあって、通して聴くとかなりキツイです!特にFunk系やR&B系が多いので、ちょびっと苦手な私には大変です。

ROCKな殿下は「Damned If I Do」「The Holy River」「Saviour」あたりがかなりカッコ良いです!

このアルバムは『ROCK度3』です。

 

 

 

私が持っている殿下のアルバムでラストを飾るのは9作目「Sign O' the TImes」です。

 

このアルバムを殿下のベストアルバムと評価する方も多いですね。もう、本当にすごい曲ばかりが並んでいます。

この中に収録されているFunk系やR&B系は、なぜか、私、苦手じゃないんですよ〜...何が違うんでしょう?

このアルバムからは「Sign o' the Times」「Starfish and Coffee」「If I Was Your Girlfriend」「The Cross」「Adore」です。

このアルバムは『ROCK度4』です。

 

 

私が持っていないアルバムの中で、音源だけ持っているアルバムに「One Nite Alone...」というピアノ中心の弾き語りのようなアルバムがあります。このアルバムの中のジョニ・ミッチェルのカバー「A Case of You」がとても素晴らしいです。前にジョニのメモのブログで「ジョニのカバーはどれもオリジナルに遥かに及ばない」と書きましたが、殿下が亡きJAZZメンの父親に捧げたこの曲のカバーだけは甲乙つけ難い名演です!涙が出そうになります!もともと殿下は、ファンレターを出すほどジョニのファンだったそうですが、この曲についても見事な解釈です。

さらに殿下に関しては、私はBest盤を一つ持っています。それは3枚組CDのこちらです。

 

そうです。3枚目のB-sidesと未発表の音源が欲しかったからですね。「Peach」と「She's Always in My Hair」と「Pink Cashemere」。

私が持っていない「Lovesexy」の中の「Alphabet St.」も入ってます。残念ながら「Glam Slam」は、はいってませんが・・・

特に「Peach」はもう堪らないです!この明快さ、このシンプルさ、このほったらかし加減(?)・・・

 

あらためて、アルバムの多さもそうだけど、かっこいい楽曲の多さには驚きを通り越して呆れるくらいだ!

天才の所業というものは、私のような底辺の才能なしにとってはともすれば、ルサンチマンの対象になるのだが、これだけレベルが違うと信仰の対象にまでひとっ飛びで達しますなぁ!

ROCK系の楽曲だけでももんのすごいたくさんあって、その全てがかなり凄いクオリティ!数多にいるプロの人たちはよく演っていられるなぁ〜...笑

まぁ、ひたすらに自慰行為の域を出るはずがないことを認識しつつも、殿下のROCK楽曲をカバーするなら、ギター&ベース&ピアノ&ドラムをバックにしたシンプルな編成ですべて演りたいですね〜!あえて、シンセは入れずに、でも弾き語りみたいな感じにはならずに・・・。

誰かに聞かせるためではまったくないので、ミキシングとかの段階で自分の声に飽き飽きするんだろうなぁ〜笑

 

天才の足跡というのは、たどっているうちになんらかの影響を与えるものなのだろう・・・殿下が天才なのは、こんな私にも「まだ、こういう風に演奏すると自分自身がとてつもない喜びに包まれるのではないだろうか!?」という錯覚だか、妄想だかの地を肉付けして脳にイメージさせてしまうことでも明らかだと思う!

もう、ひたすら、自分に期待です。還暦をゆうに超えても、期待しかないとは...誰もこんな晩年を迎えないように・・・とは言っても、子供に廊下を走るな!というようなもので、結局、自分でコケないと真に助言に耳を傾けるなんてことはないものね...汗

 

 

あえて。私の禁断の殿下のROCKコンピリストをメモってみました。この中には、全盛期の3枚(「PurpleRain」「Around the World」「Parade」)と個人的ヘビロテの「RainbowChildren」の曲は入れてません→その4枚は1枚ぜんぶ通して聴きます

 

Prince ROCK compilation List

1.Peach

2.Chaos and Disorder

3.The Morning Paper

4.Colonized Mind

5.The Rest of My Life

6.Endorphinmachine

7.Dreamer

8.Wherever U Go, Whatever U Do

9.Resolution

10.And God Created Woman

11.Dinner with Delores

12.Guitar

13.Alphabet St.

14.Thieves in the Temple

15.Cream

16.The Holy River

17.Into the Light

 

と、こんな感じになります...笑 あぁ、ワクワクします!!!!!