私が、一番死にたい願望が酷くなった時の事をはっきり覚えている。
それは、学生時代に部活やバイト、勉強に忙しくなりすぎて、少しずつ全て歯車が狂った時に起こった。
まず、必要以上に睡眠を欲するようになった。元々寝るのは好きだったが、それとは関係なく睡魔が襲って来る。そして、一度寝てしまうと目覚まし時計が聞こえなくなるくらいに熟睡してしまう。少しおかしいとは感じていたが、低血圧だったことや忙しく疲れていたことが原因かなと当時は思っていた。今思うと完全にストレスである。
さらに、人とのコミュニケーションが極度に取れなくなった。特に、大勢の前で1人で話すことは、震えて声が出なくなるほどに出来なくなった。元々緊張するタイプではないのに、突然起こったため戸惑った。大勢の前でのコミュニケーションは、そこにいる人が自分を責めてるように感じ、話すことが怖くなった。被害妄想である。そのため、声を出そうとしても声が出せなくなった。このことは、全てにおいて支障がでた。
そしてだんだんと食事の取り方が不規則になる。1人でこそこそと行動し、食欲も出ず、お菓子などを主食にしていた。食べる時間も不規則で食べてるものもお菓子。さらに食べない時と暴飲暴食してしまう時との差が激しくなった。もしかしたら、摂食障害を起こしてたのかなとも後から思ったが、誰にも相談せず、食べていない事と食べ過ぎてしまう事を隠していた。
ここまでになると、普通の生活を送ることが困難になって来た。毎日、勉強や部活などに追われて、不謹慎ではあるが地震や事故で死ねたらどんなに楽かと考えていた。健康な思考ができなくなっていた。
逃げたこともあるが何も解決しなかった。
電車に乗るたびに、ここに飛び込めたら楽になるのだろうか、今誰かが突き落としてくれないだろうかと考えていた。
時には、インターネットから人に会えば殺されるのではないかと淡い期待もした。
死ぬことを考えていると楽になれる気がした。何も解決していないのに。
次第に手につかないことが多くなった。
私は休むことにした。
たくさんあったやるべきことを無くせる物からどんどん無くしていくことにした。
やるべきことを無くしていっても一度死にたくなってしまった私は、しばらく死にたいの呪縛から逃れることはできなくなってしまった。
そして、しばらく何も手につかなくなってしまうのだった。