僕はお腹が弱くって結構頻繁にお腹を下すのですが、ここぞって時は正露丸のお世話になります。

僕の記憶の正露丸は子供の頃、真夏の暑い日に日中調子に乗ってアイスを3本食べてしまい、夕方の夕立と共に恐ろしい腹痛に襲われトイレで悶絶していた時、青ざめた僕に母親が手渡してくれたのが始めての正露丸との出会いでした。

その当時の正露丸は小さい鹿の糞みたいなコロコロした物体で、凄まじい臭気を発し、手に取っただけでその日1日臭いが取れ無いような恐ろしい薬でした。

しかしその強烈な臭いに正比例するごとくその効果はてきめんで、この世の終わりみたいな腹痛をピタ!っと止める神通力がありました。

そんな正露丸ですが、いつの日かあの臭い鹿の糞みたいなフォルムから形を変え上品でほぼ無臭な白い錠剤に変わりました。

今僕がお世話になっている正露丸もそのフォルムな訳ですが、一つだけ言えるのは当時の記憶ほどの効果が無いように思えるのです。

それは私の体質が変化したのか正露丸が優しくなったのかの真意はわかりません。

妙薬口に苦しと言う言葉はまさに正露丸の為に生まれた言葉だと信じておりました。

あの時の正露丸が手に入るのならどうか入手したいものです。

こんな穏やかな日曜昼下がりの正露丸話でありました。