先日一つの区切りをつける事が出来ました。
今から8年前の9月1日に目黒区は祐天寺の駅前にある
「感菜」と言う店を開けました。
僕が26歳の頃初めて開店させたお店です。
この頃僕は営業マンをやってました。
なので営業は前職で一緒に仕事をしていた2人の
先輩に任せて経営していました。
任せた以上は口を出さない主義を貫いていました。
思う様に攻めの営業が出来ていない当時
大変もどかしい気持ちでおりました。
この当時の話は本とかブログでも書いているので
ご存知の方も多いと思います。
本当に苦労しました。
計画の半分の売上もあがらず
1200万円の借金を2年間で返したあの時は
人生で一番苦しく貧乏だったこの時代。
飲食店経営の厳しさを痛感したこの時代。
でもこの店で苦労したから今の僕があり
エムグラントがあるのだと思います。
もしこの店が簡単に上手く行ってたら
今では3店舗ぐらいの居酒屋をそこそこやってる
34歳のそこらのお兄ちゃんだったと思います。
もう借金で無我夢中の頃
いわたきの再建話が訪れます。
1.2億円の債務保証を個人でする事が条件で
いわたき等6店舗の経営が出来ると言う話に
乗れたのもこの時失うものが何も無かったからだと思います。
そこから「けん」が誕生し
全国で200店舗以上の店を作る事が出来ました。
そう言う意味ではこの「感菜」が無ければ
現在の「けん」はありません。
ステーキガストも誕生しなかったと思います。
最終日にお店で食事をしていたら
苦しかった当時の事を思い出してしまい
ポロポロと涙をこぼしておりました。
営業形態を変えて継続する事も検討しましたが
なんか一つの区切りだなと思いこの度閉店とする事にしました。
営業終了後の翌朝
8年間お店を守っていた浜ちゃんからこんなメールが携帯に来ました。
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おはようございます
昨日はありがとう
ほんまに祐天寺みつけてくれて
ありがとう
素晴らしい仲間と思い出沢山つくれました
ありがとうございました
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経営がうまく行かない頃、常にわだかまりのあった浜ちゃん。
思い通りやってくれなくてもどかしい気持があったあの時。
でも8年間店を守り続けてくれた浜ちゃん。
8年間本当にお疲れ様でした。
閉店間際のお店だけど。
8年間改装もしてないのに。
店内はピカッピカでした。
本当にありがとう。