最近

物件情報を見てて思うのですが

撤退が随分と増えた気がします。


しかも飲食店の撤退が増えた気がします。


今時スケルトンから店作りをすると言う方が

珍しいとなった空気感からなのかぁと分析します。


数年前


店舗流通ネットで営業マンをやってる頃であれば。


その物件情報を見て

直ぐに出店者を探せただろう。って物件がゴロゴロ出回ってます。


でもそれだけ撤退すると言う事は

厳しいのも事実なのかと思います。


角言う当社も現在不採算店の撤退を進めています。


今年に入って5店舗の撤退をしました。(ふらんす亭を除く)


撤退にはいくつかのパターンがあります。


①赤字でどうしようも無く閉めざるを得ない店

②そんなに赤字では無いんだけど、殆ど利益が出ずにやっててもしょうがない店

③撤退時の原状回復費用が拠出出来なくて撤退するに撤退出来ない店


①のケースは会社から常にキャッシュがこぼれ続けています。

早期に撤退を決断しなくてはなりません。


②のケースはジリジリ続けても良いのですが

スタッフのモチベーションを保つのが大変です。

会社の業績が良い時に撤退してしまえば除却損で落とせるので

節税になります。


③このケースが一番厄介。じきに賃料の滞納が始まり

保証金が食われはじめます。ビルオーナーが最も嫌がるケースです。


今当社においては①と②の状態の撤退を積極的に進めています。


撤退は体力があるうちにしておかないと

他の店で業績が良いって事でほっとくと

いざ業績が落ちた時取り返しのつかない事になります。


郊外で内装ビカビカの出店から一年半で撤退しました。

なんて物件にたまに出会います。


運営していた会社を調べてみると

ローカルチェーンで年商が20億~30億ぐらいの会社です。


利益で5千万も出てればいいとこでしょう。って会社です。


恐らく新築で出店時に1億円以上投資している店です。


1年半で撤退ですから営業時での累計PLで軽く2000万円以上は

赤字が出ていたことでしょう。


そこに撤退ですから1億以上の内装・設備等と言った資産を

全て特損で落とさなくてはなりません。


20~30店舗のお店を経営していても

1店舗の撤退で2年分の利益が軽く吹き飛ぶ格好です。


2年間その店舗のせいでスタッフにボーナスを払う事すら厳しくなる事でしょう。

それぐらい撤退って恐ろしい事なのです。


けんの場合1億円以上の特損を出そうと思ったら

5軒から7軒閉めないと作れませんが。


話があちこちになりましたが

大家も不動産業者も気付き始めたみたいで

なんでもかんでもスケルトンにしてたら後継テナントがつかない事に

気がつき始めたんだと思います。


それでもアホな大家や不動産業者は

未だになんでもかんでもスケルトンに戻せと迫って来ます。


貸しビル業はテナントの入れ替えがあったとしても

空いた期間を如何に少なくするかが重要なのであります。


俺は金に困ってないからそんなに焦ってテナントを探さなくて良いんだ。


とかホザく大家に限ってビタ1文賃料をまけません。


金に困って無いならまけろよ!って(笑)


それで平気で希望賃料でテナントが入らないからって

半年とか平気で空けとく大家も居ます。


で最後は折れて賃料下げてテナントを入れるのです。


結果

半年分賃料収入が入って来ないのです。


モタイナイネー。



貸しビル業こそ

時代の流れを敏感に読まないといけないですね。


僕らの先輩のガンさんも

表参道のお店を今年閉店したみたいですが

まー酷い大家にあたってしまったようで。


なんでも借りた時の大家がビルを売却して

買った新しいビルオーナーが最低だったとか。


こんなケースが本当に悲惨ですよね。


ビルオーナーがテナントを選ぶ権利がある様に

テナントがビルオーナーを選ぶ権利もあります。


こんなケースだとそういかないもんね。


狂ったビルオーナーからは借りない。


どんなに良い場所でも狂ったビルオーナーからは借りない。


これがとっても大事です。


保証金を使いこむビルオーナーとか


看板を大きく出させてくれないとか


テナントをそのまま追い出してしかも敷金から原状回復相当費を差し引きながら

内装を残して次のテナントにその内装を売りつけるオーナーとか


こんなとんでも無い

ビルオーナーに遭遇したら絶対に借りない事。


こんなのに飛びつくアホな飲食経営者がいるから

ビルオーナーが調子に乗るんです。


ふー。



ワナワナしてきたぞプンプン