僕は昭和53年産まれの32歳
いわいるバブル経済と呼ばれる時代が頂点だった
昭和60年ぐらいの頃。
僕は小学2年生ぐらいだった。
家は地方公務員の父親の家庭だった。
今では全員が身長180cmを越える
男3兄弟の幼少期だったもんで
非常に高いエンゲル係数だった為
貧乏とまでは行かなかったが裕福では無かった。
平成に入りその『バブル』がはじけた。
小学校6年生ぐらいだろうか。
公務員の家庭にはバブルがはじけようがはじけまいが関係ない。
生活は相変わらず裕福では無かった。
一軒家に住んでいた友達が家を引越して行った。
当時では理由はわからないけど
恐らく住宅ローンが払えなくなり多分手放したんだろう。
社会人になる頃は平成8年頃
バブルでこっぱ微塵になって
開発途中で空き地になっていた住宅地域に
再開発の兆しが見え初めたりしていた。
高校卒業で寿司屋で働き始めた自分は
一日15時間は当たり前に働いて
月の手取りの給料が15万円ぐらいだった。
20歳ぐらいの頃に
インターネットバブルが訪れていた。
光通信とかソフトバンクとかが
スゴイ事になっていた。
僕は寿司を握っていた。
パソコンにすら触れる事が無かった。
24歳ぐらいの頃は白衣を脱いで
スーツ姿で外食企業に勤めて居た。
その頃は楽天とかライブドアとかが
やはりスゴイ事になっていた。
その頃の給料は25万円ぐらいだった。
そして27歳で初めて自分の店を持った。
1200万円の借金をして。
そしてその店は見事「ハズレた」
借金返済で2年間ぐらい死にそうになった。
乞食みたいだった。
そしてこのままじゃ死ぬと思って
エムグラントを立ち上げた。
しかし最初からうまく行った訳じゃなかった。
酷い時なんて、月末全ての支払いをすると
残高が3万円とかそんな時があった。
それでもなんとか30歳の頃
2期目の決算で14億の売上を作った。
でも未だこの頃は会社は貧乏だった。
出店貧乏。
新規出店の開業費が立て込み苦しかった。
そして一昨年。2008年10月
「けん」がいよいよ表舞台に出れた。
そこから一気にここまで来た。
ダラダラ書いてきて何が言いたいかと言うと
幼少時代から僕は『好況』を経験した事が無いのだ。
バブル経済も知らない。
高度経済成長期の支えた
団塊世代といわれる父親も
職業は地方公務員
小学校の同級生が夏休みにハワイに行ったとか
話を聞くと羨ましくて羨ましくてしょうがなかった。
兎に角
最近は何処へ行っても
テレビ見ても新聞読んでも
『不況』『不況』の文字
この前メールをくれた二十歳の学生が居て
その子が学生起業したいらしいのだが
その子のメールの文中に
「この不況の今がチャンスだと思う!」
とか!!マークつけて熱く語っていたが
そもそも二十歳の君も『好況』時代を知らないだろう?
つまり今は『不況』じゃ無いんだよ。
俺達は今が『不況』なんじゃなくて
今が「平常」なんだよ。
だから不況ビジネスじゃなくて
平時ビジネスなのよ。
みーんなが不況不況と言うのも
便乗しているだけなの。
誰が得するかわからない世論。
今不況な人達は価値観が未だ「好況」時代の人達なのね。
その価値観で居たら、そりゃこの時代モノは売れないし
業績はよくならないよ。って。
今。
僕は『好況』です。
でもこんなのが長く続くとは到底思ってません。
持ち応えて2年
早くて一年以内に衰退が始まるでしょう。
事故も起こると思います。
今が当たり前で
これが永遠に続くと思った時点で衰退が始まります。
でも衰退は良い事なんです。当たり前なんです。
何故なら過去の歴史から学んでも
永遠に栄え続けた事例の事って無いんですから。
だから
今が良くとも、この先衰退した時のプランを練りながら
成長する事が大事です。
ちょっとずれたけど。
決して今は『不況』じゃありません。
少なくとも僕は『不況』じゃありません。