この100年


日本人は舌より脳が発達した。


ビジュアルで7割方味をジャッジメントする。


見た目で味を決めるとは例えばこんな例


『魚の活造り』


今まで生きてた=新鮮=美味しい


実に間違えた式である。


水槽で泳いでた魚なんて


はっきり言ってぬるいし生臭いし

とても美味しいとは思えない。


例えば鯵なんかは軽く塩で〆た方が

絶対に旨いし。


活けで値段の張るヤリイカやスルメイカなんかよりも

絶対にスミイカや時期ものの新烏賊の方が格段に旨いし。


過度な情報の発達が

人間の味覚中枢すらを狂わす。


でも見方を変えたら、情報で味覚を狂わす事も出来る。


考えたくもないですが。



『食の安全』なるワードがこの数年

メディアで取りざたされてますが。


結局のところ人間は情報により味覚を壊され

そしてその情報を操作される事で自ら安全なるものを

壊しているのだと思う。


賞味期限の表示なんてその際たるもの。


目と鼻と舌で


食べられるか食べられないかの判断を失った事が

自分で自分を守れない人間を作り上げてしまった結果なのである。



ダメ押しになるが

この前テレビ観てて自分と同い年ぐらいの母親が


「子供には安全なものを食べさせたいと意識しています。

 添加物の一切無い食生活を実現したいです」


と語ってた。



安全って???



自分


小学生の頃



駄菓子屋でお小遣いの全部を使ってましたよ。


舌が真っ赤になる変なコーラ味の粉とか

保存料たっぷりのヨッチャン烏賊とか

無茶苦茶食いましたよ。


でも今健康です。



そんなもんですよ。人間の体は。