仕事でも人間関係でも。

うまく行く方法を、ある一日の飲食店でのシーンに

置き換えて考えてみた。



そのお店は20坪で30席の居酒屋


ホールで作業するのは

先輩のA君と


入店してやっとこさ慣れて来たB君


A君のポジションはお客様の案内と

ドリンク場


B君は洗い場とお客さんがお帰りになられた後の

片付け。


お互い手の空いた方が出来上がった料理の提供係り




お店は20時半ぐらい。



店内は7割程埋まっており

ひと通り落ちついた店内でのこの状況。



B君は溜まった洗い物を片付けるべく

洗い場に入り、猛然と洗い物を開始する。



一方A君は比較的手が空いているので

少々散らかったドリンク場を一旦整理する。



B君は相変わらず猛然と洗い物。

すると洗い場の目の前には、洗い終わった

グラスや食器がトレンチの上にドンドン並び出し、

次から次と終わった洗い物が下げ台の上に乗らなくなってきた。



B君は次のアクションの為に一刻も早く

洗い物を片付けたい。


この目の前のグラスや食器を誰かが片付けてくれないかと

願いながら、しかしその願いは叶う事が無い。



一方A君はドリンク場の片づけが終わった後、

少しゆとりがあるせいか、喉が乾いた為、まかないのお茶を飲んでいる。


そして特段緊急性は無い物の、何もしないのも気まずいのか

重なっているトレンチを拭き始めた。



その光景を必至に洗い場で奮闘しているB君が目撃する。


思わずB君の心の中で以下の様な気持ちが芽生える


「そんな事(緊急性が無い事)やってるんだったら

 目の前の食器やグラスバックしてくれよーむかっ」と



しかしその願いは結局A君には届かず。



こうして二人の間には。正確にはB君の心の中には

A君に対して納得の行かない気持ちが残る。





そして洗い物もいよいよ終焉を向かえ、一息つくなぁ。と言うところで

動きがあった!



2組のお客様が同時に席を立たれお帰りになられる。



同時に、新規のお客様が入店して来た。



案内係りのA君はドリンク場から慌てて出てきて

お帰りのお客様の靴や伝票を渡してレジまでご案内する。


同時に新しいお客様がグイグイ入ってくる。



A君ちょっとパニック



とりあえず席まで案内した後お絞りを取りに

パントリーに戻る途中に、他のお客様に

「スイマセーン。 生お替り」と声かけられる。


「かしこまりましたー。」と頭に記憶しながら

お絞りを取って、ご新規のお客様の席に向かう最中

又、別のお客様から追加料理の注文を受ける。


「スイマセーン 追加オーダーお願いしまーす」





A君パニックドクロ









そこでA君がB君に助けを求めようと

振り返ると・・・。









B君は遠くの方で、お帰りになったお客様の席を

丁寧に片付けている。


でもB君。

実はA君がテンパッってる事に気付いている。


でも先程の借りを返すべく

シカトを決め込んでいる。



A君は怒り心頭


「Bの野郎! なにあんなところでモタモタしてやがんだ!!むかっ





この後の店内は非常に気まずい空気が流れているのは

ご想像におまかせします・・・。











この日本中の飲食店でいかにもどこにもありそうなこの光景



何が原因だろうかおわかり頂けると思いますが。




うまく行く関係とは



相手の気持ちを理解する。


相手が喜ぶ事する。


相手の立場になる。



が出来ればうまくいく。




冷静に考えればとってもシンプルだけど。




だけど多くの人間がこれを出来ない為

人間関係を難しくさせている。








簡単な様で難しい事。





『人間関係』




深いテーマよね。